【区分開閉器 #4】区分開閉器更新工事の事例まとめ
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シリーズで、PASやUAS(UGS)に代表される高圧受電の「区分開閉器」について、解説してきました。
近年、設備の老朽化や保守部品の供給終了に伴い、区分開閉器の更新ニーズが高まっています。区分開閉器は高圧配電線の保護・区分を担う重要な設備であり、その性能維持は停電(波及事故)リスクの低減や安定した電力供給に直結します。
一方で、「更新工事はどのように進むのか」「停電対応や切替作業はどのように行うのか」「現場ごとにどのような配慮が必要なのか」といった具体的な施工イメージを持ちにくいケースも少なくありません。
本記事では、実際の区分開閉器更新工事の施工事例をもとに、工事の流れやポイント、現場での対応内容などを分かりやすくご紹介します。これから更新をご検討されている方にとって、実務的な参考となれば幸いです。
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目次
PAS(柱上気中負荷開閉器)の施工事例
キュービクル更新・PAS新設工事|埼玉県 所沢市・ビル(屋上)

- 工事内容:キュービクル更新・PAS新設工事
- エリア :埼玉県 所沢市
- 施設種別:ビル屋上
- 工期 :1日
- 停電時間:8時間
- 費用レンジ:500万円~1000万円
パナソニックホームズ埼玉西株式会社様(埼玉県所沢市)よりPAS(気中負荷開閉器)の新設工事、ならびにキュービクルの更新工事のご依頼をいただきました。
既存設備にはPASが設置されていない状況だったため、受電設備の安全性や近隣への影響を考えてPASの新設を行いました。今回のPAS設置で、万が一事故が発生した際の影響範囲を限定でき、受電設備の安全性向上と波及事故リスクの低減を実現しました。
PAS・高圧ケーブル更新工事|埼玉県 三郷市・工場

- 工事内容:PAS・高圧ケーブル更新工事
- エリア :埼玉県 三郷市
- 施設種別:工場
- 停電時間 :8時間
- 費用レンジ:100〜500万円
埼玉県三郷市のお客さまより、PAS及び高圧ケーブル更新工事のご依頼をいただきました。築20年を迎えようとしている工場ビルでは、電気設備の老朽化が進行していました。
老朽化したPASや高圧ケーブルを使用し続けることは、突発的な故障や停電のリスクに繋がります。そこで「予防保全」として、PASおよび高圧ケーブルの更新工事を実施。
早期に計画的な更新を行うことで、突発トラブルによる損害を防ぎ、長期的なコスト削減と安定した電力供給体制の確保を実現しました。
PAS更新工事|茨城県 坂東市・食品工場

- 工事内容:PAS更新工事
- エリア :茨城県 坂東市
- 施設種別:工場
- 工期 :1日
- 費用レンジ:100〜500万円
茨城県坂東市の食品会社より、PAS(高圧気中負荷開閉器)およびSOG(地絡方向継電器)の更新工事をご依頼いただき、施工が完了しました。同社にて高圧設備の保守を担当されている電気主任技術者様からのご紹介でした。
食品工場は電力停止が生産ラインや冷蔵設備に直結するため、 工場への影響を最小限にできるようにいたしました。
PAS、ケーブル更新工事|埼玉県 草加市・製造業

- 工事内容:PAS、ケーブル更新工事
- エリア :埼玉県 草加市
- 施設種別:製造業
- 費用レンジ:100〜500万円
埼玉県草加市にある企業様より、経年劣化による事故防止を目的としたPAS、SOG、高圧ケーブルの更新工事をご依頼いただきました。
屋外の高所作業では、現場環境に応じて最適なサイズ・仕様の高所作業車を選定しています。周囲には立入禁止区域を設定し、落下物や車両の転倒事故を防ぐため、作業帯の確保と標識設置を徹底しています。
UAS/ UGS(地中配電における区分開閉器)の施工事例
高圧ケーブル・UAS(UGS)更新工事|東京都港区・ビル

- 工事内容:高圧ケーブル・UAS(UGS)更新工事
- エリア :東京都 港区
- 施設種別:ビル
- 工期 :1日
- 停電時間:5時間
一般社団法人日本建築板金協会様より、地中線用開閉器及び高圧ケーブルの更新工事をご依頼いただきました。開閉器はこれまで設置されていたUGSを、近年主流になっているUASに取り替えました。
都内に位置する7階建てのビルで、屋上にキュービクルが設置され、地上設置のUGSから高圧ケーブルを引き込む構造となっていたため、ケーブル更新工事が完了した後に、キャビネット内へのUAS設置を行いました。
UGS交換工事 | 埼玉県 上尾市

- 工事内容:UGS交換工事
- エリア :埼玉県 上尾市
埼玉県上尾市にある企業よりUGS交換のご依頼をいただき、施工を行いました。同社にて高圧設備の保守を担当されている電気主任技術者様からのご紹介でした。
UGSの経年劣化は、断路性能の低下や、遮断タイミング遅延による波及事故発生リスクがある状況です。一般的に10年~15年での更新が推奨されています。
まとめ
今回ご紹介したように、区分開閉器更新工事は設備の老朽化対策だけではなく、停電リスクの低減や配電系統の信頼性向上にも直結する重要な取り組みです。特に高圧設備に関わる工事であるため、安全確保と確実な施工計画が欠かせません。
また、停電調整や切替作業、既設設備との取り合いなど、現場ごとに求められる対応は異なります。事前調査や関係各所との綿密な調整が、工事全体の品質とスムーズな進行を左右するポイントとなります。
今回の施工事例が、区分開閉器更新工事の具体的な流れや留意点を理解する一助となれば幸いです。更新をご検討の際は、設備状況や運用条件に応じた最適な計画を立て、安心・安全な設備更新につなげていきましょう。
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