【お客様事例】株式会社エコー宣伝印刷様|歴史ある企業だからこそ抱える、“電気工事”に関する悩みとは?
更新日:2024年7月9日
1974年に企画・デザイン会社として創業し、現在51期目に突入している埼玉県の企業、株式会社エコー宣伝印刷様。
法人向け電気工事を提供する恒電社に、継続的に電気工事を発注してくださっているお客様でもあります。
「印刷業界の枠を超え、お客様に新しい価値を提供するために挑戦を続ける」と語るのは、代表取締役社長の川﨑 仁康様。
今回はインタビュー形式にて、川﨑様に電気工事に関するお悩みや、恒電社を選んでくださっている理由を伺いました。さらに、企業としての環境問題への意識変化や、今後の展開についてもお話をお聞きしました。
父が積み上げてきたお客様からの“信頼”
———御社の事業内容について教えていただけますでしょうか?
株式会社エコー宣伝印刷は、印刷事業を主とした広告会社です。1974年に企画・デザイン会社として創業し、今年で51期目となります。
かつては、ホームセンターのチラシを得意とする印刷会社でしたが、時代の変化に伴い事業内容を広告業へと大きく転換しました。
10年前には、主体であったホームセンターのお客様はゼロとなり、現在は官公庁様、同業社様、エンドユーザー様など、幅広い顧客層とお取引を行なっています。
今では印刷だけに留まらず、Web制作、動画制作、イベント企画、販促など、お客様のニーズに合わせて、最適な広告提案をしております。
———ありがとうございます。歴史ある企業だと思いますが、50年以上企業を継続していく上で、創業時から一貫して大事にされている考え方を教えていただけますでしょうか?
先代の頃から大切にしている考え方は「お客様と真面目に一生懸命にお付き合いする」ということです。
あとは、お客様にサービスをご提供する上で携わる全てのステイクホルダーの方々に、日々感謝とリスペクトの想いを持って接するということですね。
弊社は「スマイルサプライズ」という言葉を社訓として掲げています。
この社訓は、私が代表を引き継いだ時に、先代の意志に対して「お客様と共に、笑顔になれる関係を目指す」という決意を言葉にしたものです。
スマイルサプライズを実現するためには、もちろん弊社だけではなく協力会社様の力も必要ですので、多方面の協力業社様と手を取り合い、一丸となってお客様のお困りごとを解決できる体制を構築しております。
例えば、弊社では「下請け業者」という言葉は絶対に使わず、必ず「協力会社様」という言葉を用いるようにしています。お客様の期待を常に超えていくためには、協力会社様と弊社が横並びで協力し合い、価値を創り出していく必要がありますからね。
日頃、社内で使う言葉一つまで徹底することが、会社のポリシーを継続的に浸透していくことに繋がると考えています。
———素晴らしいお考えです。他にも事業を51年間続けてこられた要因として考えられるものはありますでしょうか?
この会社は、先代である父がお客様の課題に真面目に向き合い、お客様と“中長期的な関係性”を築いていくという想いをもとに成長させていただきました。
私が入社し、本格的に経営に携わるようになってから15年ほどが経ちますが、その間も父の信念をしっかりと継承できたからこそ、今のエコー宣伝印刷があると思いますね。
一方、入社した頃から、時代の変化に合わせて仕事の“仕方”や“業態”を変えていく必要はあるなと感じていたのも事実です。
時代に合わせた印刷業界の変化
———なるほど。具体的に教えていただけますでしょうか?
10年ほど前でしょうか。インターネットやスマートフォンの普及していく時代の流れを見ていると、これからは印刷物だけではなく、デジタル上の媒体でもお客様の課題を解決していく必要があるのでは?と真剣に考え始めました。
一見、「印刷業」と「WEB制作業」はライバル関係にあるように思えます。
実際、印刷業界の一部の企業からすると、印刷物の需要を奪う“敵”のように考えている企業もあると思います。
ですが、先ほど述べた通り、事業の全てのスタートはお客様の「課題・お悩み」です。
もしお客様が「集客」に困っているのであれば、印刷物だけに固執せず、デジタルも含めたあらゆる手段を活用してお客様の課題を解決すべきだと考えています。
それが印刷業の会社が、Web制作などの事業も開始したきっかけです。
とはいえ、今振り返ると、なかなかのチャレンジでしたね。
「お客様のお困りごとを解決したいという純粋な想い」と「課題を解決するためにあらゆる協力業社と連携と取り最高のサービスを提供すること」。
弊社が大切にしてきたポリシーが強みに変わった瞬間でもありました。
———事業転換に挑戦する際には、葛藤はありましたか?
正直、葛藤はなかったです。
私自身、エコー宣伝印刷に入社する前は、都内の印刷会社で就業していました。
振り返ってみるとその当時から、新しいことに挑戦することは好きでしたね。
お客様を訪問しては常に新しいご提案や情報の提供を行っていましたし、社内で新しいプロジェクトが立ち上がると率先して手をあげて参加していました。
昔から「失敗するかも」というマイナスな考えよりも「絶対に成功させてやる」という気持ちがすごく強かったんです。何事も、まずはやってみないと変わらないですから。
とはいえ、自分の力だけではどうしても実現できないことがあります。
繰り返しになりますが、お客様に満足していただくためには、従業員だけでなく御社も含めた協力会社様の力が必要であり、全ての企業が横並びで繋がっているんです。
紙の使われ方が変わってきている
印刷物の強みは、物理的に情報を提供できることにあります。
Googleなどの検索エンジンは、常にユーザー自身が能動的に“情報”を取得していく必要がありますが、物理的な印刷物はデザインや内容が魅力的であれば、人々の目に留まる力があります。
しかし、印刷物の内容が軽薄であれば、受け取った人にとって単なる紙ゴミになってしまう可能性もある。だからこそ、興味を引くデザインや内容の工夫をしていく必要があるのです。
弊社の目的は、お客様が喜んでいる姿を見ることであって、印刷することはあくまで”手段”です。
単に「チラシを印刷しましょう」「ポスターを印刷しましょう」といった提案は正直誰でもできます。
しかし、印刷物が「受け取った人にとって本当に必要なものなのか?」「お客様の課題を本当に解決しているのか?」という議題に真剣に向き合い、内容やデザインまで提案を一気通貫で提案・実現していくことが、弊社のような業態に求められる理想的な姿だと考えています。
時にはお客様にご提案をする中で、課題を解決するために印刷物は必要ないと判断することもあります。
その際は、デジタルも含めた他の媒体で発信していくことも手段の一つであるということを常に意識しています。
2代目ならではの“電気設備”に関する悩み
———電気工事に関するお悩みは以前からあったのでしょうか?
長らくありましたね。
私は2代目の社長ですが、創業当時(先代の頃)からお付き合いのあった電気会社も、高齢化に伴い「電話してもなかなかすぐに来れない」「高いところには登れない」など、電気設備周りで困ることが多くなりました。
私たちが電気工事をお願いする時は、故障や耐久の問題で“本当”に困っている時が多いです。
工場を持つ弊社にとって、安定した事業運営の根幹にあるのは、安定した“電気設備”。
特に弊社のような会社は“電気”がなければ本当に何も出来なくなってしまいますから、安心できて信頼のおける、そして中長期的にお付き合いができる電気設備工事会社にお任せしたい思いがありました。
私にとって、電気工事は、“設備投資”の一部だと考えています。
特に、直近でお願いしたLED照明への交換工事は、省エネによって経済合理性に寄与するだけでなく、“意外”な面で社内に良い変化をもたらしました。
というのも、以前は「省エネ」や「SDGs」と聞いても、正直大きすぎる話の気がしていました。「ウチの規模では関係ないだろう…」と。
そんな中で「省エネルギー最適化診断」を受ける機会があり、弊社でも出来ることがあるんだなと、従来の考え方が変わったきっかけとなりました。
そういった状況下で、LED照明への交換をおこなったので、本当に小さいことではありますが、“使っていない部屋の電気を消す”“空調の管理担当を決める”など、社員一同がチームとして取り組んでくれていることが、非常に嬉しい変化でしたね。
社員と一緒に環境問題を考え、一緒に創り上げる工程に、非常に価値を感じています。
弊社は営業、経理、制作など部署が分かれていますが、どの部署が欠けても商品が完成しません。そして全員共通で、必要不可欠なのが“電気”です。
全ての電球をLEDにすることは、環境に優しいだけでなく、社員全員が省エネに対する共通意識を持つ点でも意味のある投資だったと思います。
御社が思っている以上に、“電気工事”のもたらす付加価値は大きいと思いますよ。
恒電社を選んでくださった理由
———恒電社との出会いを教えていただけますか?
創業時から依頼していた電気設備会社の高齢化により、継続的なお付き合いができる会社を探していました。
伊奈町の商工会に相談したところ、恒電社さんをご紹介していただいたのがきっかけですね。
———恒電社を選んでくださった理由を教えてください。
恒電社さんを選んだ理由は、工事に関しての説明が的確で、その対応から安心感を感じたからです。
以前、夏の時期に空調設備が壊れてしまって、御社の高橋さんにご来社いただきました。初めてお会いした時から説明が非常に丁寧かつ的確で、とても安心したことが思い出されます。
「これからは恒電社さんだ」と思いましたね。
———長くお付き合いできる電気設備会社があることは安心ですか?
すごく安心です。本当に心強いですね。
恒電社さんは、「ここを直してください」と言われたから単に直すのではなく、プロのアドバイスとして「これとこれも直したほうが良いですよ」とアドバイスして下さる。私たちに選択肢を与えてくれたことが良かったですね。
更に、見積もりの説明や現場工事での作業を拝見していても、とても丁寧な印象を受けています。
特に、担当の高橋さんは「これは変えなくていいですよ」とはっきり言ってくれるんですよ。
その明確な言葉には、非常に安心感がありましたね。
逆に、もし高橋さんが「これは変えないと駄目だよ」と言ったときには、迷わず「ではお願いします」と応じれる安心感にも繋がっています。
今後も継続的に恒電社さんにお願いしたいと思っていますね。
今後の展望
———大変嬉しいお言葉、ありがとうございます。ちなみに先程お話しいただいた「省エネルギー最適化診断」を受けられた経緯は、どういったものだったのでしょうか?
2021年の埼玉県SDGsパートナーに登録したことが、地球環境を考えるきっかけとなりました。
この登録を通じて、長期的な計画を立て、社員の生活を守るという必要性とともに、SGDsへの取り組みが重要であることを感じましたね。
LED照明への交換もそうですが、他にも取り組んだ具体的な例としては、使用するインクを地球環境のためにバイオマスインキに変更したことが挙げられます。
バイオマスインキ
参照:東洋インキ
植物由来の資源を原料の一部に使用して製造したインキ
様々なことにチャレンジしてこそ新しい視点が見えてくると思うので、今後も地球環境・省エネに繋がる取り組みを進めていきます。
現在は原油換算24.9%の削減を目標に、年内には環境に優しい印刷機導入も計画中です。
まだまだ小さな変革ですが、諦めずに自社のできる部分からひとつひとつ考え、実行していきます。
——最後に貴社としての今後の展望をお聞かせいただけますか?
弊社は、時代の流れと共に変化し、印刷を中心に広告分野において様々な手法を取り入れています。
今年9月には、伊奈町・白岡市・蓮田市商工会と連携し、合同で求人サイト立ち上げのプロジェクトのお手伝いをさせていただいております。
お客様のニーズに応え、一生懸命に考え、精一杯努力していく会社として、今後もあり続けたいと考えています。
———本日は貴重なお話しありがとうございました。ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。
この記事を書いた人