施工事例

高圧コンデンサ交換工事|埼玉県 蓮田市・工場

カテゴリー:

キュービクル新設・更新・撤去・修繕

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#埼玉県
投稿日:2025年10月7日
更新日:2025年12月23日

高圧コンデンサ更新前

高圧コンデンサ更新後

工事の概要|キュービクル内・高圧コンデンサ交換

  • エリア :埼玉県 蓮田市
  • 施設種別:工場
  • 工期  :1日
  • 停電時間:2時間
  • 費用レンジ:100万円以下

埼玉県蓮田市の企業様(工場)にて、2001年製造の高圧コンデンサのPCB検査と更新工事の依頼を受け、施工が完了いたしました。

PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、かつて絶縁油などに使われていましたが、毒性が高いため製造・使用が禁止され、法律に基づいた適切な処理が義務付けられています。

今回の工事に至った背景とPCB検査を含めた高圧コンデンサ交換工事の流れをご紹介します。

手順・スケジュール

Step0:現地確認・PCB検査・電力会社申請(約2か月)

お客さまからご相談をいただいた後、お電話にて現状の聞き取りをさせていただきます。その後現地確認にて、既存コンデンサの状況や設置スペース・搬出入経路などを確認いたします。

PCB検査が必要と判断された場合は、絶縁油を採取し、専門機関に提出します。(サンプリングから分析には数週間から1か月ほどを要します)

停電を伴う工事のため、並行して電力会社との日程調整を行います。

Step1:受電停止・既存コンデンサの撤去

電力会社立会のもと受電を停止し、安全が確保されたことを確認して作業を開始します。以下の手順で既設コンデンサを撤去します。撤去後は周辺機器や端子台の状態も合わせて点検します。

  • コンデンサ内の電荷が残留していないか確認(放電器付の場合もテスター確認)
  • 一次ケーブル・母線の切り離し
  • アース線の取り外し
  • コンデンサ本体の搬出(重量物のため台車・リフター等を使用)

Step2:新コンデンサの搬入・据付・結線

新しい高圧コンデンサを現場に搬入し、指定位置に据付します。

  • 水平調整、固定金具の締付
  • アース線の接続
  • 一次側ケーブル・母線への結線
  • ヒューズ(過電流保護)の状態確認、必要時は交換

また、リアクトル付や自動力率調整盤(APC盤)と組み合わせる場合は、盤との結線・設定も行います。

Step3:絶縁試験・動作点検

据付・結線後、以下の試験を実施します。試験結果が基準値を満たしていることを確認した後、復電の準備を行います。

  • 絶縁抵抗測定(相間・対地)
  • 導通試験(接続不良の有無確認)
  • コンデンサバンクの各相バランス確認
  • 保護装置(ヒューズ・保護継電器)の動作確認

Step4:復電・最終点検

電力会社立会のもと受電を再開し、設備が正常動作するかを確認します。問題がなければ、交換工事は完了です。

  • コンデンサ投入後の電流値、力率の変化
  • 発熱・異音・異臭の有無
  • 端子部の締付状態
  • バンク構成の場合、各相電流バランス確認

Step5:産廃処理・報告書提出

撤去したコンデンサがPCB含有機器の場合は、法令で定められた期限までに適正処分を完了しなければなりません。PCB非含有の機器でも、撤去した機器は産業廃棄物としてマニフェスト管理のもと処理する必要があり、法令への適合を確実に行うことが求められます。

工事完了後、お客さまへ以下を提出し、高圧コンデンサ交換工事は完了となります。

  • 工事報告書
  • 試験成績書(絶縁抵抗値・電流値等)
  • 使用コンデンサの仕様書
  • 今後の点検・メンテナンスのご案内

恒電社の3つの特長

導入背景・課題・解決

  • 背景:劣化による高圧コンデンサの更新。
  • 課題:製造年月日により、PCBが混入している可能性がありました。
  • 解決:専門の分析機関でPCB検査を実施し、検査結果はPCB廃棄物に該当しないとのことで産業廃棄物として適正に処理を行いました。

一般的にPCB検査結果書が手元にある場合、弊社にご共有いただければ、検査結果に基づき適切な処分業者の手配や必要な手続きを行います。PCB検査書が手元にない場合は、下記のような手順を踏みます。

  • 銘板の確認によって製造メーカー・型式・製造年月日を調べます。
  • 調べた情報を元にメーカーへの問い合わせや、日本電機工業会の判別リストを参照し、PCB含有の有無を確認します。
  • 低濃度PCB含有の可能性が疑われる場合は「絶縁油」を採取し分析を行います(1990年代以降に製造された機器であっても、絶縁油に係るメンテナンスを行うことのできる電気機器では、保守作業などで交換・継ぎ足しされた絶縁油に微量のPCBが混入されている可能性があります)。

今回の高圧コンデンサは2001年製造ということでしたが、保守作業などにより絶縁油の交換を行っていたため、専門の分析機関でPCBを測定を行い最終的な判断を行いました。

検査結果は、PCB廃棄物の処理目標基準を下回り、PCB廃棄物に該当しませんでした。

ルール・法律・更新目安

高圧コンデンサは15年を超えると劣化リスク増大

高圧コンデンサは電力の力率改善に不可欠な機器ですが、内部の絶縁紙や絶縁油が経年劣化することで、発熱・膨張・破裂といった重大故障につながるリスクが高まります。特に15年を超えた頃から劣化が加速し、内部絶縁の損傷や高調波電流による過負荷が原因で突発的な異常を起こすケースも少なくありません。

また、高圧コンデンサは一度稼働すると常に全負荷に近い状態で使用され、開閉時には大きな突入電流や過渡過電圧が加わるため、過酷な環境で動作します。こうした機器特性から、定期的な点検と更新推奨時期(15年)を目安とした計画的な更新を行うことが、安全性・安定性の面で非常に重要です。

停電調整と更新による設備信頼性向上

高圧コンデンサの交換には停電作業が避けられないため、工場や店舗の操業スケジュールに合わせた綿密な計画が求められます。夜間や休日の工事、あるいは仮設受電設備を活用することで業務への影響を最小限に抑えることが可能です。

更新することで、力率の安定化、変圧器やケーブルへの負担軽減、電気料金の基本料金低減といったメリットを享受できます。また、最新のコンデンサは安全機構(圧力開放装置など)が強化されており、異常時のリスクが大幅に低減します。定期更新により高圧設備全体の信頼性が向上し、長期的に安定した運用が可能となります。

法令遵守とPCB確認を含む撤去手続き

高圧コンデンサの交換は高圧設備の更新に該当するため、電気事業法や電気設備技術基準(電技)、内線規程に基づいて施工する必要があります。交換後には絶縁抵抗測定や耐圧試験により安全性を確認し、電力会社との事前協議内容にもとづいて設備を復旧させます。

また、古い高圧コンデンサには絶縁油としてPCBが使用されていた可能性があるため、撤去時には証明書の確認もしくは必要に応じてPCB分析が必須です。PCBを含んでいた場合は、法律で定められた期限(低濃度PCBは2027年3月31日まで)に従って適正処理しなければならず、PCB非含有品であっても産業廃棄物としてマニフェスト管理のもと処理する必要があります。

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仕様・条件

  • 型番:ニチコンAF702211KAC1
  • 施工条件:PCB含有の可能性があったためPCB検査の実施。
  • 安全対策:停電を伴う工事の場合は、電力会社立会のもと受電が確実に停止したことを確認してから作業を行います。施工・試験実施後は、電力会社にて受電再開します。

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