施工事例

施設内LED交換工事 | 埼玉県・鉄道会社

カテゴリー:

照明(LED)設備

タグ:

#埼玉県
投稿日:2024年8月29日
更新日:2025年12月22日

工事の概要|法人向け施設内LED交換工事

  • エリア  :埼玉県
  • 施設種別 :鉄道会社
  • 工期   :3日間
  • 費用レンジ:100〜500万円

社内施設のLED設置率100%を目指している企業様より、施設内の蛍光灯をLED照明に変更していく工事のご依頼をいただき、施工が完了しました。こちらの企業様では、環境負荷の低減や省エネルギー化を目的とし、段階的に施設内の照明設備を高効率なLED照明へと切り替える取り組みを進めています。

今回は社内の5施設内のLED化工事を行いました。全体の流れについてまとめています。

手順・スケジュール

Step0:現地確認・照明計画の確認

お客さまよりLED交換のご相談をいただいた後、まずは照明の使用状況・不具合の内容をヒアリングします。続いて現地確認を行い、以下の内容を確認します。

  • 既存照明器具の種類(蛍光灯・水銀灯・高天井照明など)
  • 器具の設置高さ・取り付け方式
  • 既設配線の状態・電源容量
  • 明るさの要望(照度アップ・省エネ目的など)
  • 器具交換の際の安全確保(脚立・高所作業車の要否)

これらを踏まえ、お客さまの要望に合わせたLED器具の選定と交換計画を立てます。

Step1:安全確保・既設照明器具の取り外し

作業に先立ち、ブレーカーの遮断や作業エリアの養生を行い、安全を確保します。その後、既設照明器具を取り外します。

  • 点灯回路の電圧確認
  • 器具本体の取り外し
  • 古い安定器(蛍光灯・水銀灯の場合)の撤去
  • 既存配線の絶縁確認・清掃

高所作業が必要な場合は、高所作業車の配置や2名以上での安全作業体制を確保します。

Step2:新LED器具の取付・配線処理

新しいLED器具を設置位置に固定し、取付金具やボルトの緩みがないよう確実に施工します。続いて以下の作業を行います。

  • 電源線との結線(差し込みコネクタ・端子台など)
  • 安定器バイパス配線(既存蛍光灯器具を流用する場合)
  • アース線の接続
  • 器具の水平・向きの調整

天井裏の配線や器具周辺の清掃も行い、仕上がりを整えます。

Step3:通電試験・点灯確認

交換作業が完了したら、ブレーカーを投入し照明の点灯試験を実施します。必要に応じて照度測定を行い、照明計画に基づく明るさが確保されているか確認します。

  • 明るさ・照度の確認
  • チラつき・点灯遅れの有無
  • 発熱・異臭・異音の確認
  • 消灯・点灯スイッチの動作確認

Step4:産廃処理・報告書提出

撤去した蛍光灯・水銀灯・安定器・器具本体は、産業廃棄物として適切に処理します。特に水銀灯は特定有害廃棄物となるため、法令に基づいた処理を行います。最後にお客さまへ以下を提出し、LED照明交換工事は完了となります。

  • 工事報告書
  • 使用LED器具の仕様書
  • 点灯試験結果
  • メンテナンスのご案内

恒電社の3つの特長

導入背景・解決

  • 背景:社内施設のLED設置率100%を目指し、段階的にLED導入中。
  • 解決:今回の交換工事で、工事の進捗率は約70%に到達。引き続き全館LED化に向けた工事を進めています。

ルール・法律・更新目安

蛍光灯設備の寿命とLED化が求められる背景

蛍光灯器具は内部に安定器(バラスト)を持つ構造のため、ランプそのものよりも先に安定器が寿命を迎えやすく、一般的に10〜13年程度で不点灯やちらつきが発生しやすくなります。さらに水銀使用製品である蛍光灯は製造終了が進んでおり、交換用ランプや安定器の入手が徐々に難しくなっています。これらの背景から、照度の確保やランニングコスト削減、設備維持の安定性を考えると、LED化は必然的な更新選択肢となります。LED化は単なるランプ交換にとどまらず、長寿命化や省エネ効果、安全性の向上といった複数のメリットをもたらします。

法令遵守と施工方式の選定

LED化工事は一見簡単に見えますが、電気工事士法や内線規程に基づく正しい施工が求められます。特に既存蛍光灯器具を利用してLEDランプへ交換する際、安定器を残す工事方法では安定器の寿命が残存リスクとなるため、長期安定運用を考えると直結工事(安定器バイパス)またはLED器具ごとの交換が推奨されます。また、非常用照明の場合は建築基準法に基づいた照度・点灯性能を満たす必要があり、防爆エリア、高天井、粉塵環境などでは専用器具の使用が必須です。LED化後の回路容量や電圧降下も適切に確認し、法令・規格に合致した設計・施工を行うことで安全性が確保されます。

長期運用でのメリットと計画的更新の重要性

LED照明は10〜15年で光束維持率が低下し、徐々に暗くなる特性がありますが、蛍光灯と比べると寿命は大幅に長く、交換頻度が減少します。さらに消費電力が40〜70%削減されるため、電気料金の低減効果が期待でき、工場や倉庫など長時間点灯する施設では投資回収も早く進みます。更新時には稼働スケジュールを考慮した工事計画を立て、必要に応じてエリア分割での施工や夜間工事を行うことで業務への影響を最小化できます。LED化により照度が安定し、作業性や安全性が向上するとともに、設備管理や電気保安の面でも長期的なメリットが大きく、計画的な更新は施設の価値向上に直結します。

仕様・条件

  • 施工条件:5施設内のLED交換工事を実施したため、工程表を作成し、計画的に交換工事を実施しました。

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