施工事例

大型商業施設の電力量計更新工事|埼玉県 

投稿日:2025年5月13日
更新日:2025年5月14日

電力量計(電力メーター)は計量法に基づき5~10年で更新

埼玉県内にある大型商業施設の電力量計ならびに変流器の更新工事のご依頼をいただきました。

日本の「計量法」では、有効期限を過ぎた電力量計の使用が禁じられています。

また、テナント別に電気料金を請求する商業施設では、テナントごとの電力使用量の正確な計測が求められ、長期間使用することによる計測誤差は避けなければいけません。

電力量計更新工事|プロジェクトの流れ

事前準備

工事を効率的に進めるためには、事前準備が欠かせません。

まずは、現在の電気設備の状況(電力量計の種類、設置場所、配線状況)などを確認し、お客様のご要望や工事に関する懸念点などのヒアリングを行いました。

次に、現場調査やヒアリングの内容を踏まえ、新しい電力量計・変流器の選定、工事日程の調整、停電範囲の決定や、安全対策などを計画します。工事日程については、事前に各テナントへ連絡をし、当日の混乱を未然に防ぐことも重要となります。

実際に作業に移る前には、更新前の検針値の写真を撮影し記録をつけておきます。テナントごとに単相3線100/5A、1500/5A、2000/5A、三相3線120Aと分かれており、料金精算のエビデンスを確保するためにも、事前の記録がとても重要になります。

電力量計更新前 単相3線 1000/5A 乗率×10

電力量計更新後 単相3線 1000/5A 乗率×10

停電作業・既存の電力量計・変流器の取り外し

続いて、作業対象となるテナントの主開閉器を遮断し、検電器で無電圧を確認したうえで旧機器と配線を安全に撤去します。

電力量計に接続されている配線を端子台から取り外す際は、どの線がどこに接続されていたかも細かく記録しておきます。

新しい電力量計の取付け

変流器に接続されている二次側の配線を取り外したら、変流器の極性や水平を厳密にチェックしながら取り付け、端子のトルク管理を徹底。配線は結束バンドやカバーで整理して誤配線のリスクを排除します。

配線作業・配線整理

新しい変流器の二次側端子に電力量計へと繋がる配線を接続します。ねじに緩みがないように固定します。配線が邪魔にならないように適切に束ねたり配線カバーを使用したりして整理します。

復電作業

最後に安全確認をして遮断していた主開閉器を投入し、復電します。電力量計の表示値と、変流器の出力を確認して動作試験を完了。

テナントの営業再開までのダウンタイムを最小限に抑え、工事を無事終了しました。

変流器更新前

変流器更新後

お問い合わせはお気軽に

大型商業施設ではテナント数の多さゆえに「正確かつ効率的な電力計測基盤」が不可欠です。当社は事前調査から復電試験までワンストップで対応し、商業運営を止めない更新工事をご提供します。

電力量計・変流器の更新をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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