施工事例

高圧断路器交換工事 | 埼玉県

投稿日:2023年5月9日
更新日:2025年6月3日

定期点検でトラブル回避

2006年に設置された建物の高圧断路器交換工事のご依頼をいただきました。

高圧受変電設備とは

高圧受変電設備は、企業の操業を支えるライフラインです。特に高圧断路器は、遮断器と同様に電路の開閉・遮断を担う重要機器であり、故障が波及事故(配電線全体の停電)へ発展するリスクを孕んでいます。

高圧機器の更新推奨時期

日本電気工業会(JEMA)ガイドラインによると、

  • 手動操作機 20年
  • 操作回数 1000回

上記のいずれかを超過すると、可動部の摩耗や絶縁性能の劣化が進行し、遮断不良・接触抵抗上昇などの要因で事故リスクが高まります。そこで、電気主任技術者が定期的に点検をして、トラブルが起きないようにしています。

波及事故とは

1 カ所の受変電設備トラブルが高圧配電線を停止させ、同一系統の他需要家にも停電が拡大する事故です。企業活動だけでなく、地域インフラ全体の信用失墜につながるため、事後復旧コストは計り知れません。

主な発生要因

  • 定期メンテナンス未実施
  • 更新推奨時期後の運用継続
  • 開閉装置以外(変圧器・保護継電器等)の老朽化見落とし

まとめ:計画的更新が“安定供給”と“企業価値”を守る

受変電設備は複数機器の集合体であり、部分的な老朽化が全体停止の引き金となります。JEMAガイドラインに基づく計画的な更新と、電気主任技術者による定期点検を両輪で運用することで、波及事故のリスクを最小化し、ステークホルダーからの信頼を維持できます。

お問い合わせ

高圧断路器をはじめとする受変電設備の更新・保全に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

交換前の断路器

梱包されている状態の断路器

設置後の断路器

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