施工事例

高圧受変電設備(キュービクル)更新工事|埼玉県 熊谷市・建設業(本社)

カテゴリー:

キュービクル新設・更新・撤去・修繕

タグ:

#埼玉県
投稿日:2024年4月23日
更新日:2025年12月23日

更新工事前のキュービクル

既設撤去作業 キュービクル抜出作業

撤去後、掃除

更新品キュービクル据付け作業

高圧連結後、低圧結線

配線作業後、増し締め・合マーク確認

使用前検査ならびに耐圧・継電器試験

送電 施工後検相 正転

キュービクル更新作業完了

工事の概要|法人向け高圧受変電設備(キュービクル)更新工事

  • エリア  :埼玉県 熊谷市
  • 施設種別 :建設業(本社)
  • 費用レンジ:1000万円以上

埼玉県熊谷市にある企業様より、経年劣化によるトラブルを回避するため、キュービクル交換のご依頼をいただき、施工が完了しました。

こちらの記事では、キュービクルを一度撤去し新しいものを設置するまでの流れをまとめました。

手順・スケジュール

Step0:現地確認・電力会社申請

お客さまより全面更新のご相談をいただいた後、まずはお電話にて現状をヒアリングします。その後、現地調査を行い、以下の項目を詳細に確認します。

  • 既存キュービクルの外形寸法・設置方法(基礎形状、搬出経路)
  • VCB、LBS、変圧器、PAS、保護継電器など内部機器の仕様
  • 引込ケーブル・構内ケーブルのルート・劣化状況
  • 周辺状況(搬入スペース、クレーン作業の可否)
  • 停電調整の可否と、電力会社申請の必要有無

停電を伴う工事のため、電力会社に申請し停電の日時調整を行います。

Step1:受電停止・既存キュービクルの撤去

電力会社立会のもと受電停止を行い、安全が確実に確保された後、撤去作業に着手します。まずキュービクル内部の構成機器から順に撤去します。

高圧ケーブルを開放し、機器ごとに切り離したうえで搬出します。重量物についてはチェーンブロック・台車・クレーン等を用い、慎重に取扱います。

内部が空になったら、外箱の撤去に移ります撤去した鋼板類は産廃として区分し、クレーンやフォークリフトで搬出します。解体後、キュービクル基礎と周辺の状態を確認し、新設の準備を進めます。

Step2:新キュービクル搬入・据付

新キュービクルを現場に搬入し、所定位置に据付します。大型キュービクルの場合、複数のユニットを順に配置し、連結部をしっかり固定します。これにより、新しい受変電設備を設置する準備が整います。

Step3:高圧受電設備の結線・内部機器の設置

新キュービクル内へ各機器を設置・結線していきます。設置後、以下の試験・測定も併せて実施し、設備全体の安全性と性能を確認します。

  • 絶縁抵抗測定
  • 導通試験
  • VCB/LBS操作試験
  • 保護継電器の動作・連動試験(O→T など)
  • 変圧器の耐圧試験(必要時)

Step4:電力会社立会・復電試験

電力会社による以下の最終確認を受け、受電再開の準備をします。各種試験に問題がなければ、電力会社の担当者により受電再開を実施します。

  • 引込ケーブル接続の確認
  • 保護協調のチェック
  • VCB・LBS の投入/引外し動作確認
  • 計器の指示値確認(電圧・電流)

復電後、設備全体の動作に異常がないかを最終チェックします。

Step5:産廃処理・報告書提出

撤去した旧キュービクル・高圧機器・ケーブル・鋼板は、適切に産業廃棄物として処理します。最後にお客さまへ以下を提出し、キュービクル全面更新工事の完了となります。。

  • 工事報告書
  • 試験成績書(絶縁値・導通値・継電器設定等)
  • 新キュービクルの機器仕様書
  • 保守点検計画の提案

恒電社の3つの特長

導入背景

  • 背景:キュービクル全体の老朽化によるトラブルを回避のため、更新を実施しました。

ルール・法律・更新目安

複数機器の老朽化が重なる全面更新のタイミング

キュービクルは、変圧器・VCB・LBS・保護リレー・コンデンサ・避雷器など多くの高圧機器を一つにまとめた設備であり、それぞれに10〜30年の寿命があります。20〜30年を迎えたキュービクルでは、複数の機器が同時に寿命を迎えることが多く、絶縁劣化や接点摩耗により地絡事故・短絡事故などの重大トラブルが発生しやすくなります。部分交換を繰り返すよりも、機器の世代差を一気に解消し、安全性と保守性を高めるうえで、全面更新は最も合理的な選択肢になります。特に、更新部品の入手が難しくなる古い規格の機器を使用している場合は、早めの全面更新が推奨されます。

停電計画と最新設備への更新メリット

全面更新には必ず停電が必要となるため、操業スケジュールや夜間・休日作業の可否、冷蔵・IT設備への影響などを事前に調整し、必要に応じて仮設受電設備を用いて停電時間を最小限に抑えます。新しいキュービクルは最新のトップランナー変圧器や高性能の保護リレー、耐候性に優れた盤構造を備えており、安全性と信頼性が大幅に向上します。また、IoT監視システムや高効率機器の採用により、保守性の向上や電気料金削減といった長期的なメリットも期待できます。全面更新は単なる設備更新ではなく、設備の安全性・省エネ性・運用効率を一度に引き上げる投資として非常に効果的です。

法令遵守とPCB確認を含む撤去手続き

キュービクル全面更新は高圧受電設備の大幅な変更に該当するため、電気事業法、電気設備技術基準(電技)、内線規程に基づく設計・施工・検査が求められます。電力会社との事前協議で契約電力・受電方式・保護協調を確認し、工事後には耐圧試験や動作試験によって安全性を検証します。また、既存キュービクル内の変圧器やコンデンサにはPCBが含まれている可能性があるため、証明書確認もしくは必要に応じてPCB分析を実施し、PCB含有が判明した場合は、法律で定められた期限(低濃度PCBは2027年3月31日まで)に従って適正処理する必要があります。PCB非含有機器であっても、撤去物は産業廃棄物としてマニフェスト管理のもと適切に処理します。

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仕様・条件

  • 型番  :CB形キュービクル式高圧受変電設備 1φ50KVA・3φ500KVA・30KVA
  • 安全対策:キュービクル撤去時にユニック車を使用する際は、アウトリガーを最大まで張り出し、安定盤や鉄板で路面養生を行い、車体の転倒防止に細心の注意を払います。また、操作者に加えて補助者・監督者を配置し、周囲の安全確認を行いながら慎重に吊り上げ作業を進めます。

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