施工事例
2024/04/25
トランス(変圧器)更新工事|埼玉県川口市
投稿日:2024年4月25日
更新日:2025年4月9日
更新日:2025年4月9日

低濃度PCB廃棄物の処理期限は2027年3月31日まで
埼玉県川口市にある企業様より高圧受電設備(キュービクル)内のトランス(変圧器)更新工事のご依頼をいただきました。トランスは電圧を変換し、建物内へ安定した電力を供給する要となる装置ですが、長期間の使用による劣化やPCB(ポリ塩化ビフェニル)汚染など、定期的な点検と適切な処分が求められるケースが少なくありません。
トランス交換時に押さえておきたいポイント
トランス交換に際し、お問い合わせの際に重要となるポイントは以下の通りです。
使用年数・重量・寸法・PCBの有無
- 既存トランスがどの程度使用されてきたか、重量・寸法はどれくらいか、またPCBが含まれているかどうかは見積もりや工事計画の大前提となります。
- PCB含有の有無については法規制も関わるため、早期に確認が必要です。
2027年3月31日までの低濃度PCB廃棄物処理期限
- PCB特措法により、低濃度PCB廃棄物の処分期限は2027年3月31日までと定められています。
- 期限が近づくと処理施設の予約が埋まりやすく、適切な時期に工事が行えないリスクが高まります。早めの調査・手配が非常に重要です。
トランスの搬入・搬出経路の確保
- トランスのサイズや重量によっては、クレーン車を使用した入替が必要となります。
- ビルや工場などの屋上設置の場合、重機が使用可能かどうか、道路幅の確保・近隣への影響など、あらゆる条件を事前に検討する必要があります。
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今回の工事概要と対応内容
今回ご依頼いただいた施設では、屋上キュービクルに設置された既設トランス(重量160kg/PCB含有)を更新いたしました。以下では、主な作業内容と留意事項をまとめています。

既存のトランス
通常、お問い合わせ→現地調査→見積もり・打合せ(契約)→施工開始→設置完了といった流れになります。

クレーン車でトランス交換
ビルの屋上にキュービクルが設置されており、クレーン車での入替作業となりました。重機配置に関して道幅など十分な確保ができるかも確認が必要となります。

既存のトランス
低濃度PCB廃棄物の処分期間は、PCB特措法において令和9年(2027年)3月31日で終了します。工事以外にPCB汚染廃棄物処分費というのが必要になります。

更新後の新しいトランス
古いトランスは、内部の絶縁体の劣化や過負荷により漏電や火災などのリスクが高くなります。また効率が低下すると電力の損失が増えエネルギーの無駄遣いが生じます。
高圧受変電設備(キュービクル)やトランスの更新工事については、信頼と実績のある恒電社にご相談ください。当社は、豊富な経験と高い技術力でお客様のニーズに応じた最適なソリューションを提供いたします。