施工事例

高圧コンデンサ・直列リアクトル交換工事|埼玉県白岡市

投稿日:2025年5月27日
更新日:2025年5月27日

低濃度PCB廃棄物の処分期間は、令和9年(2027年)3月31日で終了

埼玉県白岡市にある介護施設の「高圧コンデンサ・直列リアクトル」の交換工事のご依頼を電気主任技術者様よりいただきました。
製造後30年以上経過した古い電気機器には、PCBが基準の.5mg/kg(=ppm)を超えた濃度で汚染されているものがあります。コンデンサの製造年月日からPCB含有が疑われたため早期に交換を希望されました。
介護施設の更新工事ということで停電の時間を最小限に抑えられるように年次点検のタイミングで同時に作業を致しました。

高圧コンデンサ・直列リアクトル交換工事

交換工事の必要性
今回の一番の交換理由は、PCB含有の有無がはっきりしない古いコンデンサを処理期限内に交換したいということでしたが、そのほかにも以下の理由が挙げられます。

高調波対策

直列リアクトルは、コンデンサに流れ込む高調波電流を抑制し、コンデンサの過負荷や焼損を防ぎます。また、電力系統全体の電圧波形歪みを改善し、他の電気機器への悪影響を抑制します。

突入電流抑制

コンデンサ投入時の大きな突入電流を抑制し、コンデンサ本体や関連機器(開閉器、ヒューズなど)の損傷を防ぎ、不要な動作を避けます。

◆絶縁劣化

長年使用すると、コンデンサやリアクトルの絶縁材が劣化し、絶縁不良による短絡や地絡事故のリスクが高まります。 高圧コンデンサと直列リアクトルの一般的な更新推奨時期は、使用開始後15年とされています。定期的な電気主任技術者の検査により交換の判断を致します。

耐圧試験

既設のコンデンサを取り外している間に、電気主任技術者様に新しいコンデンサの耐圧試験をしていただきます。耐電圧試験とは電気製品や部品が使用電圧に対して十分な絶縁耐力があるかどうかなどを確認するための試験です。

耐圧試験

高圧コンデンサ・リアクトル交換前

高圧コンデンサ・リアクトル交換後

PCBに関するご相談はお早めに

今回、PCBの検査結果、PCBは基準値以下であり、そのまま処分が可能となりました。
サンプリングから分析には数週間から1か月ほどを要し、処理施設の予約や行政への届出手続きなどを考慮すると、最短でも数か月から半年程度かかる場合があります。期限ぎりぎりになると混雑も予想されます。PCBの含有が疑われる場合は、早めにご相談ください。


PCBに関する”よくある12の疑問”を弊社サイト内にてご紹介しています。ご一読いただければと思います。

高圧受変電設備の新設・更新の専門業者㈱恒電社


高圧コンデンサ・直列リアクトルの交換工事は、専門的な知識と技術が必要です。
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