施工事例

【株式会社アサヒ商会様】高圧受変電設備改修工事|群馬県 高崎市

カテゴリー:

キュービクル新設・更新・撤去・修繕

タグ:

#その他

避雷器更新前

避雷器更新後

トランス更新前

トランス更新後

配電盤更新前

配電盤更新後

工事の概要|高圧受変電設備改修工事(変圧器・コンデンサ・避雷器・配電盤などの交換)

  • エリア  :群馬県高崎市
  • 施設種別 :オフィスビル
  • 工期   :1日
  • 停電時間 :5時間
  • 費用レンジ:101万円~500万円

群馬県高崎市にあります株式会社アサヒ商会様より高圧受変電設備(キュービクル)の改修工事をご依頼いただきました。2025年4月に実施した現場調査にて、キュービクル内の各銘板を確認し、長期的な資産価値や安全性を考慮した更新プランをご提案・施工いたしました。

▼関連記事

【お客様の声】株式会社アサヒ商会様|「丁寧な調査と迅速な情報提供が決め手。」

手順・スケジュール

Step0:現地確認・PCB検査・電力会社申請(約2か月)

お客さまからご相談をいただいた後、お電話にて現状の聞き取りをさせていただきます。その後現地確認にて、既存コンデンサの状況や設置スペース・搬出入経路などを確認いたします。

PCB検査が必要と判断された場合は、絶縁油を採取し、専門機関に提出します(サンプリングから分析には数週間から1か月ほどを要します)。

停電を伴う工事のため、並行して電力会社との日程調整を行います。

Step1:受電停止・既存コンデンサの撤去

電力会社立会のもと受電を停止し、安全が確保されたことを確認して作業を開始します。以下の手順で既設コンデンサを撤去します。撤去後は周辺機器や端子台の状態も合わせて点検します。

  • コンデンサ内の電荷が残留していないか確認(放電器付の場合もテスター確認)
  • 一次ケーブル・母線の切り離し
  • アース線の取り外し
  • コンデンサ本体の搬出(重量物のため台車・リフター等を使用)

Step2:新コンデンサの搬入・据付・結線

新しい高圧コンデンサを現場に搬入し、指定位置に据付します。

  • 水平調整、固定金具の締付
  • アース線の接続
  • 一次側ケーブル・母線への結線
  • ヒューズ(過電流保護)の状態確認、必要時は交換

また、リアクトル付や自動力率調整盤(APC盤)と組み合わせる場合は、盤との結線・設定も行います。

Step3:絶縁試験・動作点検

据付・結線後、以下の試験を実施します。試験結果が基準値を満たしていることを確認した後、復電の準備を行います。

  • 絶縁抵抗測定(相間・対地)
  • 導通試験(接続不良の有無確認)
  • コンデンサバンクの各相バランス確認
  • 保護装置(ヒューズ・保護継電器)の動作確認

Step4:復電・最終点検

電力会社立会のもと受電を再開し、設備が正常動作するかを確認します。問題がなければ、交換工事は完了です。

  • コンデンサ投入後の電流値、力率の変化
  • 発熱・異音・異臭の有無
  • 端子部の締付状態
  • バンク構成の場合、各相電流バランス確認

Step5:産廃処理・報告書提出

撤去したコンデンサがPCB含有機器の場合は、法令で定められた期限までに適正処分を完了しなければなりません。PCB非含有の機器でも、撤去した機器は産業廃棄物としてマニフェスト管理のもと処理する必要があり、法令への適合を確実に行うことが求められます。

工事完了後、お客さまへ以下を提出し、高圧コンデンサ交換工事は完了となります。

  • 工事報告書
  • 試験成績書(絶縁抵抗値・電流値等)
  • 使用コンデンサの仕様書
  • 今後の点検・メンテナンスのご案内

恒電社の3つの特長

導入背景・課題・解決

  • 背景
    • キュービクル内の調査を行ったところ、最も古い進相コンデンサが1995年製であり、そのほかにも配電盤遮断器、避雷器、変圧器(トランス)など各設備に経年劣化が認められました。
    • 製造年が古いコンデンサであったため、PCBが含まれている可能性があり、調査を行う必要がありました。
  • 課題
    • 万が一PCBが含有されていた場合、法令で定められた期限内(2027年3月末)の処分が絶対条件となります。
    • 経年劣化したコンデンサや直列リアクトルを放置すると、設備故障だけでなく、波及事故を引き起こす大きなリスクがありました。
    • コスト削減のために、中古変圧器の活用も検討されましたが、需要の高い容量だったため、市場での入手が困難でした。また、数年後設備の建て替えを行う場合「そのまま再利用(移設)できるか」という長期的な資産価値へ配慮した提案が必要でした。
  • 解決
    • PCB検査の結果、「PCB含有なし」と判明したため、手続きを迅速に進め、通常の産業廃棄物として法令に則り適正に処分いたしました。
    • コンデンサおよび直列リアクトルを新品へ交換し、事故リスクを大幅に低減しました。
    • 変圧器なども上記にあわせて新品を導入。これにより、将来の建て替え時にもキュービクルをそのまま再利用できる体制を整え、結果として長期的なコストパフォーマンスと安全性を両立させました。

ルール・法律・更新目安

高圧コンデンサは15年を超えると劣化リスク増大

高圧コンデンサは電力の力率改善に不可欠な機器ですが、内部の絶縁紙や絶縁油が経年劣化することで、発熱・膨張・破裂といった重大故障につながるリスクが高まります。特に15年を超えた頃から劣化が加速し、内部絶縁の損傷や高調波電流による過負荷が原因で突発的な異常を起こすケースも少なくありません。

また、高圧コンデンサは一度稼働すると常に全負荷に近い状態で使用され、開閉時には大きな突入電流や過渡過電圧が加わるため、過酷な環境で動作します。こうした機器特性から、定期的な点検と更新推奨時期(15年)を目安とした計画的な更新を行うことが、安全性・安定性の面で非常に重要です。

停電調整と更新による設備信頼性向上

高圧コンデンサの交換には停電作業が避けられないため、工場や店舗の操業スケジュールに合わせた綿密な計画が求められます。夜間や休日の工事、あるいは仮設受電設備を活用することで業務への影響を最小限に抑えることが可能です。

更新することで、力率の安定化、変圧器やケーブルへの負担軽減、電気料金の基本料金低減といったメリットを享受できます。また、最新のコンデンサは安全機構(圧力開放装置など)が強化されており、異常時のリスクが大幅に低減します。定期更新により高圧設備全体の信頼性が向上し、長期的に安定した運用が可能となります。

法令遵守とPCB確認を含む撤去手続き

高圧コンデンサの交換は高圧設備の更新に該当するため、電気事業法や電気設備技術基準(電技)、内線規程に基づいて施工する必要があります。交換後には絶縁抵抗測定や耐圧試験により安全性を確認し、電力会社との事前協議内容にもとづいて設備を復旧させます。

また、古い高圧コンデンサには絶縁油としてPCBが使用されていた可能性があるため、撤去時には証明書の確認もしくは必要に応じてPCB分析が必須です。PCBを含んでいた場合は、法律で定められた期限(低濃度PCBは2027年3月31日まで)に従って適正処理しなければならず、PCB非含有品であっても産業廃棄物としてマニフェスト管理のもと処理する必要があります。

関連記事

仕様・条件

  • 対象製品 
    高圧進相コンデンサ 避雷器 単相変圧器3φ200V 75KVA 1φ100/200V 50KVA
    配線遮断器MCB50A 75A 100A 150A
         
  • 施工条件 :
    夜の9時ごろから朝方3時ごろまで、夜間工事を実施。就業に影響の出ない時間帯に作業を行いました。
  • 安全対策 :
    キュービクルの設置場所が歩道と近かったため、目立つ標識を設置し、歩行者からも分かりやすいよう工夫しました。停電を伴う工事の場合は、電力会社立会のもと受電が確実に停止したことを確認してから作業を行い、施工・試験実施後は電力会社にて受電を再開します。     

他の施工事例も見る

電気設備工事のことなら、
“まるっと”
恒電社へご相談ください。

お問い合わせはこちら

お電話のご相談はこちら

048-728-4283
自家消費型太陽光発電はこちら