施工事例

高圧設備更新工事|埼玉県 蓮田市・物流センター

カテゴリー:

PAS・UGS設置・更新キュービクル新設・更新・撤去・修繕ケーブル更新

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#埼玉県

工事の概要|高圧ケーブル・PAS更新工事、キュービクル内部品交換

  • エリア  :埼玉県 蓮田市
  • 施設種別 :物流センター
    • 【1回目】高圧ケーブル更新 PAS更新工事(2か所)
    • 【2回目】キュービクル内部品交換(VCB、コンデンサ、VT・CT交換)
  • 工期   :2日(日曜日に2日に分けて実施)
  • 停電時間 :5時間程度
  • 費用レンジ:約500万円

埼玉県蓮田市の企業より、同社の持つ物流センターにおける高圧受電設備の全面的な更新(高圧引込ケーブル、PAS、キュービクル内部品)工事のご依頼をいただきました。

電力会社との立ち合い調整が必要な工事を1日に集約し、自社完結できる内部作業を別日に設定。これにより、2026年の年次点検に合わせた工事が実現したため、お客様側の調整コストや、複数日にまたがる電力会社への手数料負担を最小限に抑えることができました。

また、物流拠点という特性上、完全停電が困難な部署には臨時発電機を設置し、業務への影響を最小限に食い止める体制で施工いたしました。どのような工夫をしながら施工したのかをまとめています。

一般的なPAS更新工事の手順・スケジュール

Step0:現地確認・電力会社申請

お客さまからご相談をいただいた後、まずはお電話にて現在の状況をヒアリングします。続いて現地確認を行い、PASの設置位置、引込状況、周辺の安全条件、既存機器の状態などを詳細に調査します。

PAS更新工事は受電停止が伴うため、電力会社へ事前申請を行い、停電日時の調整を進めます。

Step1:受電停止・既存PAS撤去

電力会社立会のもと、受電が確実に停止していることを確認して作業に入ります。安全措置(接地線の取り付け等)を実施し、既設PASの高圧線を開放したうえで、本体を慎重に撤去します。

Step2:新PASの据付・結線

撤去時とは逆の手順で新しいPASを架柱上へ搬入・据付します。機器の水平・位置を調整し、しっかり固定した後、高圧引込線の結線を行います。必要に応じて、ヒューズリンクや支持金具の交換も同時に実施します。

Step3:通電試験・復電

据付・結線が完了したら、絶縁抵抗測定・導通試験などの点検を行い、PASが正常に動作する状態であることを確認します。問題がなければ、電力会社の担当者が高圧送電を再開し、復電を行います。

Step4:産廃処理・報告書提出

撤去したPASや付帯部材を産業廃棄物として適切に処理します。最後にお客さまへ以下の書類を提出し、工事完了となります。

  • 工事報告書
  • 試験結果書

恒電社の3つの特長

導入時背景・課題・解決

  • 背景
    2025年夏に、電気主任技術者様経由で「翌年の年次点検に合わせて高圧機器を更新したい」とのご相談をいただきました。対象範囲がPAS、ケーブル、キュービクル内機器(VCB・コンデンサ・VT・CT等)と多岐にわたるため、効率的な施工計画が求められました。
  • 課題
    高圧ケーブル更新工事は電力会社との連携(封印解除や接続確認等)が不可欠であり、これを複数回に分けると、その都度お客様側で複雑な申請や調整費用が発生してしまいます。また、24時間稼働に近い物流センターのため、停電範囲と時間の最小化が必須条件でした。
  • 解決
    工事を「電力会社連携が必要な工事(1回目)」と「自社施工の工事(2回目)」に分離。1回目は2班体制を敷き、2箇所同日のPAS・ケーブル更新を半日で完了させることで停電時間を大幅短縮しました。また、停電を許容できない区画には個別に発電機を供給しながら、完遂しました。
耐圧試験の様子

ルール・法律・更新目安

動作不良を招く経年劣化と更新時期

PAS(気中負荷開閉器)やUGS(ガス絶縁開閉器)は、高圧受電設備の一次側に設置され、事故時の遮断・保護の要となる機器です。15〜20年を超えると、接点の摩耗、コイルやバネの疲労、動作機構の固着、絶縁劣化などが進み、動作遅延や遮断不良を引き起こすリスクが高まります。

屋外設置が多いPASは、紫外線や雨水、塩害などの影響で劣化が早く進む傾向があり、UGSではSF₆ガスの経年による気密低下や絶縁性能の低下が問題になります。正常動作しなければ波及事故や高圧配電線への影響につながるため、15〜20年を目安とした計画的な更新が不可欠です

停電計画と更新による安全性向上

PAS・UGSの交換には停電作業が不可避であるため、操業スケジュールや夜間作業の可否、冷蔵・IT設備などへの影響を事前に調整し、業務継続への支障を最小限に抑えながら施工計画を立てることが重要です。

必要に応じて仮設受電設備を活用し、無理のない工程で実施することで、安全かつ確実な工事が可能になります。更新後の機器は動作信頼性や耐候性が向上し、事故時の遮断性能も安定するため、施設全体の安全性および高圧設備の信頼性が大きく改善します。特に最新機器では保護性能が高く、雷サージや地絡時の波及事故防止にも優れた効果が期待できます。

法令遵守とPCB確認を含む撤去時の注意点

PAS・UGSの新設や更新は高圧系統の変更にあたるため、電気事業法および電気設備技術基準(電技)・内線規程に基づく仕様選定・施工が求められます。設置位置の妥当性、保護協調、接地方式、ケーブル接続方法などを電力会社と協議しながら設計し、工事後には耐圧・動作試験による安全性確認を行います。

また、古いPASには絶縁油としてPCBが使用されていた可能性があるため、撤去の際には必ず証明書の確認、または必要に応じPCB分析を行う必要があります。PCB含有が判明した場合は、法律で定められた期限までに処理しなければならず、含まれていない場合でも産業廃棄物としてマニフェスト管理のもと適切な処理が求められます。

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仕様・条件

  • 型番
    高圧ケーブル(6600VCVT38 E-E)、高圧コンデンサ(53.2Kvar)、高圧気中開閉器(PAS 300A VT/LA内蔵 方向性)、過電流継電器(OCR K2OC-ACN)、真空遮断器(HA12AC-H5)、計器用変圧器(PD-50HF 6600/110V)、計器用変流器(CD-25NB 60/5A)
  • 施工条件
    日曜も稼働している物流センターですが、一部の施設が休みとなる日曜日のタイミングを活用し、工事を実施いたしました。2回目のキュービクル内作業では、キュービクル内のVCB(真空遮断器)コンデンサ(高圧進相コンデンサ)VT(計器用変圧器)CT(計器用変流器)の交換を行いました。
    VT・CTの二次側配線など細かな接続が多いため、誤接続防止のマーキングを徹底しました。
  • 安全対策
    2日目はコンデンサ、VCBを先に交換し、続けてVT・CTの交換を行いました。工程の完了後には「耐電圧試験」をはじめとする自主検査を入念に実施。特にキュービクル内機器の更新後は、接続部の緩みや絶縁不良がないか極めて厳格に確認を行った上で受電を再開しました。

VCB更新前

VCB更新後

コンデンサ更新前

コンデンサ更新後

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