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中古キュービクルは「あり」?|恒電社が“新品”を勧める理由と、それでも中古が現実解になる場合

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#キュービクル

高圧機器の納期が長引くなか、「中古のキュービクルで安く早く済ませられないか」と考える設備オーナーが増えています。恒電社の基本姿勢は、はっきりしています——“新品のほうが良い”というスタンスです。

ただし「納期だけの理由」で中古が現実的な選択になる場面はあり、そのときは健全性・使用履歴・周波数・図面という落とし穴を先回りで潰すことが欠かせません。

本記事では、中古を選ぶ・選ばないの判断基準と、そもそも中古に頼らずに済むための“長納期のさばき方”を、現場を担う技術者の言葉とともに整理します。

恒電社の基本姿勢は「中古より新品」。それでも中古が選ばれる理由

高橋 宏武
一級電気施工管理技士/第一種電気工事士

高橋 宏武

大学卒業後、恒電社に入社したプロパー社員。電気工事士として、住宅の電気工事に加え、法人向けの高圧電気設備工事の直接提案を開始するなど、現在の会社の礎を創ってきたメンバー。2020年からは事業部長として、エンジニアリング事業部を統括している。プロフィールはこちら

恒電社事業部長の高橋は、中古への基本スタンスを率直に語ります。

キュービクルやトランスに関して『中古を積極的におすすめできるケース』は、ほとんどないと思っています。基本的には、どんな場合でも『新品のほうがいい』です。

では、なぜ中古の相談が絶えないのか。理由は“安さ”よりも“納期”にあります。

実務的には、新品の納期がすごく長いときに『納期だけの理由で中古を検討する』というケースが現場としては一番多いですね。

この“納期”という現実からは目を背けられません。そのうえで弊社では、中古はあくまで消極的な選択肢であることを正直にお伝えし、選ぶなら何を確認すべきかまでを一緒に見極めます。

中古を選ぶなら、まず「健全性」と「履歴」

中古の可否を分けるのは、価格ではなく“素性”です。最重要に挙げられるのは、製品の健全性と履歴の確認です。

製品の健全性がきちんと担保できるかどうかがポイントで、『履歴が追えない中古品には一定のリスクがある』という前提は持っておくべきです。

特に注意が必要なのが、素性の分からない譲渡品です。高橋は「前のオーナーから直接もらってきたようなケース」では中身の経緯がまったく分からない、と指摘します。恒電社は、年式・使用履歴・保管状態を確認したうえで、その中古品を採用して良いかを判断します。

安さや譲り受けの手軽さだけで飛びつかない——これが後々のトラブルを防ぐ第一歩です。

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見落としがちな「周波数」と「図面」の落とし穴

中古ならではの意外な落とし穴もあります。ひとつは周波数です。

関東(50Hz)と関西(60Hz)の周波数の差も気をつけたい点です。稀なことではありますが、中古を他地域から持ってきて、そもそも使えなかったというケースも経験したことがあります。

もうひとつが、図面の欠落です。

中古品の場合、図面が欠落していることがあるので、再採寸や再設計の手間が発生することがあります。

恒電社は、こうした“持ってきてから気づく”落とし穴を、事前の確認と図面整備で先回りして潰します。安く手に入れたつもりが、結局使えず・作り直しで割高になる——その事態を避けるためです。

中古は「本当に安い」のか——費用の実際

中古の最大の魅力は本体価格の安さですが、工事まで含めた“総額”で見ると印象は変わります。コラム「キュービクルの価格・費用相場」によれば、本体価格の目安は「100kW:200万円」。中古は本体こそ安いものの、搬入・据付・結線といった設置工事費は新品と大きく変わりません。結果として、「総額での差は20〜40%程度に縮むケースが多い」とされています。

つまり「本体が半額だから総額も半額」にはならない、ということです。恒電社は、本体価格ではなく“総額”での比較をお勧めします。

見積もりを明細で読み解く考え方は、見積もりの見抜き方の記事もあわせてご覧ください。

そもそも中古を検討せずに済む——長納期の対処方法

中古が選ばれる最大の理由が“納期”である以上、納期に先回りできれば、中古に頼らずに済みます。コラム「電気主任技術者から更新が必要と言われたら」で高橋は、昨今の納期事情をこう説明します。

近年の半導体不足や物流の停滞により、高圧機器は発注から納品まで半年から1年近くかかる『長納期化』が常態化しています。

だからこそ、発注のタイミングが鍵になります。

『来年施工する』と決める場合であっても、『来年中に工事を完了させるために、今すぐ発注(予算確保)だけは済ませておく』という段階的な計画が必要不可欠となります。

恒電社は、早めの発注(予算確保)の段取りまで含めて計画をご提案します。“中古に頼らざるを得ない状況”を、そもそも作らないためです。

まとめ:中古は「納期を埋める消極的選択」。基本は新品

中古キュービクルを検討するときの要点を整理します。

  • 恒電社の基本は「新品」。中古は納期を埋めるための消極的な選択肢
  • 中古を選ぶなら、健全性・使用履歴・保管状態の確認が前提
  • 周波数(50Hz/60Hz)の違いと、図面欠落の落とし穴に注意
  • 本体は安くても工事費は同等——総額では2〜4割差に縮むことが多い
  • 長納期は「早めの発注(予算確保)」で先回りすれば、中古に頼らずに済む

恒電社は、安さや手軽さだけで中古を勧めることはしません。新品を基本としつつ、納期という現実には早期発注で先回りする——その考え方をお客様と共有します。中古か新品かで迷ったら、まずは設備の状況と納期をご相談ください。

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編集者

岩見 啓明
第二種電気工事士/二等無人航空機操縦士

岩見 啓明

前職はWebメディアの編集者。恒電社に参画後はマーケティングに従事し、現在は採用全般も担当している。2023年に二等無人航空機操縦士(ドローン)資格、2024年に第二種電気工事士資格を取得。プロフィールはこちら

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