施工事例

PAS・高圧引込ケーブル更新工事|埼玉県 

投稿日:2024年4月25日
更新日:2025年4月9日

PAS・高圧引込ケーブル更新工事

埼玉県にある大型商業施設より、PAS(Pole Air Switch)および高圧引込ケーブルの更新工事をご依頼いただきました。

高圧設備の更新にあたっては、長時間の停電が必要となる場合が多く、事前の計画や関係各所との情報共有・協議が不可欠です。

PAS(Pole Air Switch)とは

PASは、電柱上に設置される高圧配電用のスイッチです。高圧線の開閉や故障時の遮断などを行い、電力の安定供給に欠かせない装置ですが、屋外設置のため風雨や紫外線などにさらされやすく、経年劣化が進行しやすいことが特徴です。一般的には10~15年程度を目安に更新が推奨されています。

高圧引込ケーブルの劣化リスク

高圧引込ケーブルは、電力会社の送電網から商業施設内に電気を導入する重要なパーツです。長期間使用していると内部絶縁の劣化などによりトラブルが発生する場合があります。万が一のトラブルを未然に防ぐため、定期点検と必要に応じた交換・更新が重要となります。

以下では、工事の概要と進め方についてご説明いたします。

商業施設での停電対応が必要な理由

工事中は照明・インターネット・エレベーター・水道などの設備が使用できなくなるため、テナントや警備会社、管理会社への周知が必須です。

また、停電に伴う機器の不具合やデータ消失、商品破損などは補償対象外となるケースが多いため、工事前にテナントの皆様と十分な打ち合わせを行う必要があります。

今回の工事の概要と進め方

当社では商業施設の営業に支障が出ないよう、夜間作業を中心に工事を行いました。主な作業の流れは以下のとおりです。

  • 既存ケーブルの撤去:老朽化した高圧ケーブルを慎重に取り外し、安全に処分します。
  • 高圧6,600V用ケーブルの通線(1号柱からキュービクルまで):新たな高圧ケーブルを正確に通線し、配線ミスがないか入念に確認します。
  • PASと接続する端子の固定:適切な締付トルクで端子を固定し、振動や熱などに起因するトラブルを防止します。
  • 室内の端末処理:ケーブルの末端を加工し、接触不良やリーク電流の発生を防ぐための処理を行います。
  • 絶縁耐圧試験の実施:高圧ケーブルやPASの接続箇所が正常に機能するかを試験で確認し、万全の状態で運用を開始できるようにします。
  • 工事完了・復電確認:復電後、設備に異常がないか最終チェックを行い、お客様へ引き渡しとなります。

工事に伴う準備

商業施設という特性上、テナント様や警備会社、管理会社など多くの関係先との調整が必要です。当社では以下のような準備を行いました。

  • テナント様への工事告知と配布資料の準備
  • 各種設備の停止に伴う事前確認(インターネット、エレベーター、水道等)
  • 警備会社・管理会社への連絡と協議

施工の様子

PAS更新前

PAS更新前

PAS更新後

PAS更新後

ケーブル交換工事引き込み端末部着手前

ケーブル交換工事引き込み端末部着手前

ケーブル交換工事引き込み端末部着手後

ケーブル交換工事引き込み端末部着手後

ケーブル交換工事主変電源送り出し部端末着手前

ケーブル交換工事主変電源送り出し部端末着手前

ケーブル交換工事主変電源送り出し部端末着手後

ケーブル交換工事主変電源送り出し部端末着手後

ケーブル交換工事副変電源受電部端末着手前

ケーブル交換工事副変電源受電部端末着手前

ケーブル交換工事副変電源受電部端末着手後

ケーブル交換工事副変電源受電部端末着手後

ケーブル交換工事耐圧試験状況

高圧受変電設備に関する工事は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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