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その見積もり、“なぜこの金額か”を説明できますか|高圧設備工事で恒電社が「明細」にこだわる理由

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#電気の基礎知識

複数の会社から高圧設備工事の見積もりを取ったとき、多くの設備オーナーがまず戸惑うのが「金額のばらつき」です。同じ工事のはずなのに、数百万円、時には倍近い差がつく。その差の正体は、実はほとんどが「工事範囲の取り方」と「明細の書き方」にあります。

恒電社が一貫して大切にしているのは、“何にいくらかかるのか”を分けて示し、“なぜこの金額なのか”を説明できる見積もりをお出しすることです。本記事では、その考え方を、現場を担う技術者の言葉とともにご紹介します。

なぜ同じ工事で見積もりが「倍」も違うのか

高橋 宏武
一級電気施工管理技士/第一種電気工事士

高橋 宏武

大学卒業後、恒電社に入社したプロパー社員。電気工事士として、住宅の電気工事に加え、法人向けの高圧電気設備工事の直接提案を開始するなど、現在の会社の礎を創ってきたメンバー。2020年からは事業部長として、エンジニアリング事業部を統括している。プロフィールはこちら

恒電社で数多くの高圧設備工事を手がけてきた高橋宏武は、金額差の実態をこう語ります。

『どれくらいの差が出るか』は、本当にまちまちです。さほど金額差がないケースも多くありますし、『倍くらい違った』と聞くこともあります

コラム「キュービクル更新の見積もりが妥当か分からない」でも、「同じ提案内容なのに、数百万円単位で差が出ることも珍しくありません」 と指摘しているとおりです。

では、なぜここまで開くのか。高橋は、金額そのものより一つ手前に原因があると言います。

そもそも工事の前提条件や、含まれている作業範囲が会社ごとに違うからだと思われます

だからこそ恒電社では、金額を出す前に「前提条件」と「工事範囲」を揃えることを重視します。オーナーが比べるべきは総額の大小ではなく、“同じ土俵に載った中身”だからです。

「一式〇〇円」が危ない理由

見積書を見比べるとき、最初に確認したいのが「明細がどこまで細かいか」です。高橋は、キュービクルの見積もりでよく見られる書き方に注意を促します。

『一式』と表記されることも少なくありませんが、それだと中身が見えません

コラム「キュービクル交換の見積書で確認すべき項目」や関連記事でも、「『電気工事一式 350万円』のように内訳のない見積もりは、何にいくらかかっているのかが検証できません」 と述べられています。総額だけが書かれた見積もりは、一見シンプルですが、妥当かどうかを判断する材料がありません。

これはキュービクルに限りません。PCB(ポリ塩化ビフェニル)含有機器の処理費用について、鷲巣純一も同じ問題を挙げています。

鷲巣純一
第一種電気工事士/第二種電気工事士

鷲巣純一

通信工事や、オール電化など住宅の電気工事業などを経て、恒電社に入社。現在は、法人向け電気設備工事の提案から施工までを担うエンジニアリング事業部のマネージャー職に加え、技術者の視点から自家消費型太陽光発電システムの現場管理も行う。プロフィールはこちら

内容が『一式〇〇円』といった形でまとめられている場合、後から詳細が不明瞭になりやすい

鷲巣が重視するのは『内訳の明確さ』と『算定根拠の有無』です。項目が分かれ、根拠が示されていれば、その金額が過不足ないかをオーナー自身が確かめられます。

“安さ”の裏にある「別途工事」というワナ

「明細が少なく、総額が安い」見積もりは、一見お得に見えます。しかし高橋は、むしろそこにこそ注意が必要だと言います。

最も注意すべきなのは『見積もりの項目が少なすぎる会社』です

工事範囲をあえて絞って安く見せ、着工後に不足分を追加請求するケースがあるためです。高橋は、現場でこんな声を聞くと言います。

『これは別料金です』と言われ、結果的に追加費用が嵩んでしまう

コラムでも、安く見える見積もりの典型として、「撤去処分費や夜間停電作業などの工事範囲が『別途』として除外されていないかを確認します」 と注意を促しています。高圧ケーブル工事でも同様で、高橋は見落とされやすい費目を具体的に挙げます。

撤去や処分の費用についても要チェックですね。『諸経費』も会社ごとに差が出やすい項目です

恒電社では、撤去処分費や夜間の停電作業といった“あとから効いてくる費目”も含めて明示することを基本としています。安さの演出のために工事範囲を削らない――これが後悔しない業者選びの分かれ目です。

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見積もりでは読み切れない条件を、どう扱うか(高圧ケーブルの例)

とはいえ、すべてを事前に見通せるわけではありません。高圧ケーブルの更新工事は、その典型です。高橋は、地中に敷設されたケーブルの難しさをこう説明します。

図面上は問題がなくても、いざ抜こうとするとケーブルが動かない、なんてことも珍しくありません

無理は禁物だといいます。「無理に引き抜こうとすると、管路を傷めてしまうおそれがあります」。つまり、コラム「高圧ケーブル更新工事の費用相場」が指摘するように、「実際の見積金額に差が出やすいのは、ケーブルの長さ以上に、どのルートで通すかという点」 なのです。

ここで会社の姿勢が分かれます。恒電社は、こうした“やってみないと確定しない条件”を無視して安値を提示するのではなく、既設ルートを再利用できる前提なのか、追加の可能性まで見込んだ金額なのかを、見積もりの段階で明記します。不確実性を「見えないコスト」として隠さず、前提として共有する――そのほうが結果的にお客様の安心につながるからです。

結局、良い見積もりの見分け方は「説明できるか」

ここまでを一言でまとめると、良い見積もりかどうかは金額の大小では決まりません。高橋の言葉が本質を突いています。

ただ価格が安いというだけで選ぶのではなく『なぜこの金額になっているのか』が説明できるか否かです

鷲巣も、費用の妥当性は根拠で見極められると言います。

根拠が数値で明示されているかどうかを確認することで、費用の妥当性を判断しやすくなります

そして恒電社が価値として掲げているのが、見積もりを“出したあと”の姿勢です。

私たちは、原則として『当初お出しした見積もりの範囲内』で工事を完結させることを徹底しています(高橋)

見積もりは、契約前の値札ではなく、工事の完了まで守るべき約束――。だからこそ恒電社は、最初の一枚を明細で丁寧に組み立てます。

まとめ:明細で比べれば、見積もりは怖くない

高圧設備工事の見積もりは、金額の桁が大きく、専門用語も多いため、比較そのものが難しく感じられます。しかし、見るべき点はシンプルです。

  • 前提条件・工事範囲が揃っているか
  • 「一式」でなく、項目ごとに分かれているか
  • 撤去処分費・夜間停電作業などが「別途」で隠れていないか
  • 不確実な条件(既設ルート再利用など)が前提として明記されているか
  • 「なぜこの金額か」を説明してもらえるか

恒電社は、この5点をお客様が確認できる見積もりをお出しし、提示した範囲内で工事を完結させることを徹底しています。相見積もりの金額差に迷ったときは、総額ではなく“明細”を基準に、お気軽にご相談ください。

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編集者

岩見 啓明
第二種電気工事士/二等無人航空機操縦士

岩見 啓明

前職はWebメディアの編集者。恒電社に参画後はマーケティングに従事し、現在は採用全般も担当している。2023年に二等無人航空機操縦士(ドローン)資格、2024年に第二種電気工事士資格を取得。プロフィールはこちら

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