キュービクル更新工事|埼玉県 さいたま市
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更新日:2026年1月8日
工事の概要|法人向けキュービクル更新工事
- エリア :埼玉県 さいたま市
- 工期 :1日
- 停電時間:5時間
- 費用レンジ:500万円~1000万円
埼玉県さいたま市にある企業の電気主任技術者様より「老朽化したキュービクルと高圧ケーブルを一新したい」というご依頼をいただきました。現地確認の結果、経年劣化が進行しており、ほぼ全てのキュービクル内の機器を交換する必要があると判断され、全面的にキュービクル更新工事を実施いたしました。
手順・スケジュール
Step0:現地確認・電力会社申請
お客さまより全面更新のご相談をいただいた後、まずはお電話にて現状をヒアリングします。その後、現地調査を行い、以下の項目を詳細に確認します。
- 既存キュービクルの外形寸法・設置方法(基礎形状、搬出経路)
- VCB、LBS、変圧器、PAS、保護継電器など内部機器の仕様
- 引込ケーブル・構内ケーブルのルート・劣化状況
- 周辺状況(搬入スペース、クレーン作業の可否)
- 停電調整の可否と、電力会社申請の必要有無
停電を伴う工事のため、電力会社に申請し停電の日時調整を行います。
Step1:受電停止・既存キュービクルの撤去
電力会社立会のもと受電停止を行い、安全が確実に確保された後、撤去作業に着手します。まずキュービクル内部の構成機器から順に撤去します。
高圧ケーブルを開放し、機器ごとに切り離したうえで搬出します。重量物についてはチェーンブロック・台車・クレーン等を用い、慎重に取扱います。
内部が空になったら、外箱の撤去に移ります撤去した鋼板類は産廃として区分し、クレーンやフォークリフトで搬出します。解体後、キュービクル基礎と周辺の状態を確認し、新設の準備を進めます。
Step2:新キュービクル搬入・据付
新キュービクルを現場に搬入し、所定位置に据付します。大型キュービクルの場合、複数のユニットを順に配置し、連結部をしっかり固定します。これにより、新しい受変電設備を設置する準備が整います。
Step3:高圧受電設備の結線・内部機器の設置
新キュービクル内へ各機器を設置・結線していきます。設置後、以下の試験・測定も併せて実施し、設備全体の安全性と性能を確認します。
- 絶縁抵抗測定
- 導通試験
- VCB/LBS操作試験
- 保護継電器の動作・連動試験(O→T など)
- 変圧器の耐圧試験(必要時)
Step4:電力会社立会・復電試験
電力会社による以下の最終確認を受け、受電再開の準備をします。各種試験に問題がなければ、電力会社の担当者により受電再開を実施します。
- 引込ケーブル接続の確認
- 保護協調のチェック
- VCB・LBS の投入/引外し動作確認
- 計器の指示値確認(電圧・電流)
復電後、設備全体の動作に異常がないかを最終チェックします。
Step5:産廃処理・報告書提出
撤去した旧キュービクル・高圧機器・ケーブル・鋼板は、適切に産業廃棄物として処理します。最後にお客さまへ以下を提出し、キュービクル全面更新工事の完了となります。。
- 工事報告書
- 試験成績書(絶縁値・導通値・継電器設定等)
- 新キュービクルの機器仕様書
- 保守点検計画の提案
恒電社の3つの特長

導入背景・課題・解決
- 背景:老朽化したキュービクルとケーブルを一括更新したいとのご依頼をいただきました。現地確認の結果、経年劣化が進行しており、ほぼ全てのキュービクル内の機器を交換する必要があると判断されました。
- 課題:キュービクル内部の機器及びケーブルの経年劣化による故障リスク増大。また、絶縁抵抗値低下や配線表示不明瞭という課題がありました。
- 解決:新規キュービクルによる安全性・信頼性向上。ケーブルタグや回路表示を明確化し、メンテナンス性向上。検相装置の更新による正確な相順確認
ルール・法律・更新目安
複数機器の老朽化が重なる全面更新のタイミング
キュービクルは、変圧器・VCB・LBS・保護リレー・コンデンサ・避雷器など多くの高圧機器を一つにまとめた設備であり、それぞれに10〜30年の寿命があります。20〜30年を迎えたキュービクルでは、複数の機器が同時に寿命を迎えることが多く、絶縁劣化や接点摩耗により地絡事故・短絡事故などの重大トラブルが発生しやすくなります。部分交換を繰り返すよりも、機器の世代差を一気に解消し、安全性と保守性を高めるうえで、全面更新は最も合理的な選択肢になります。特に、更新部品の入手が難しくなる古い規格の機器を使用している場合は、早めの全面更新が推奨されます。
停電計画と最新設備への更新メリット
全面更新には必ず停電が必要となるため、操業スケジュールや夜間・休日作業の可否、冷蔵・IT設備への影響などを事前に調整し、必要に応じて仮設受電設備を用いて停電時間を最小限に抑えます。新しいキュービクルは最新のトップランナー変圧器や高性能の保護リレー、耐候性に優れた盤構造を備えており、安全性と信頼性が大幅に向上します。また、IoT監視システムや高効率機器の採用により、保守性の向上や電気料金削減といった長期的なメリットも期待できます。全面更新は単なる設備更新ではなく、設備の安全性・省エネ性・運用効率を一度に引き上げる投資として非常に効果的です。
法令遵守とPCB確認を含む撤去手続き
キュービクル全面更新は高圧受電設備の大幅な変更に該当するため、電気事業法、電気設備技術基準(電技)、内線規程に基づく設計・施工・検査が求められます。電力会社との事前協議で契約電力・受電方式・保護協調を確認し、工事後には耐圧試験や動作試験によって安全性を検証します。また、既存キュービクル内の変圧器やコンデンサにはPCBが含まれている可能性があるため、証明書確認もしくは必要に応じてPCB分析を実施し、PCB含有が判明した場合は、法律で定められた期限(低濃度PCBは2027年3月31日まで)に従って適正処理する必要があります。PCB非含有機器であっても、撤去物は産業廃棄物としてマニフェスト管理のもと適切に処理します。
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仕様・条件
- 型番 :日本電機産業PF-S形QB式高圧受電設備 1φ75KVA 3φ50KVA 認定品
電線 6600VCVT38 E-E - 施工条件:撤去した旧コンデンサのPCB検査(破壊検査)を実施しました。休日の施工で営業への支障を最小限にしました。
- 安全対策:移動式クレーン・高所作業車を使用。クレーン作業を行う際は、作業帯の確保と立入禁止区域の設定を徹底し、歩行者・車両それぞれの誘導員を配置したうえで施工します。また、作業環境(屋上・障害物・道路幅など)を事前に調査・確認し、必要に応じて車道へのはみ出し範囲や通行量を把握したうえで作業計画を立案します。
高所作業では、周囲に立入禁止区域を設定し、落下物や車両の転倒事故を防ぐため、作業帯の確保と標識設置を徹底しています。






