キュービクル更新工事|埼玉県 戸田市・物流倉庫
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更新日:2026年9月11日


工事の概要|キュービクル更新工事
- エリア :埼玉県戸田市
- 施設種別 :物流倉庫
- 費用レンジ:1,000万円~
埼玉県戸田市の物流倉庫にて、経年劣化した受変電設備(キュービクル)の全面更新工事を実施いたしました。施設が稼働していない日曜日の全停電という限られた時間の中で、旧型大型トランスの分割搬出やユニック車2台の手配、雨天時の防水養生など、現場状況に応じた安全・確実な施工を実施。
現場の難易度に応じた柔軟な技術で無事に完了させた事例をご紹介します。
キュービクル更新工事の手順・スケジュール
Step0:現地確認・電力会社申請
お客さまより全面更新のご相談をいただいた後、まずはお電話にて現状をヒアリングします。その後、現地調査を行い、以下の項目を詳細に確認します。
- 既存キュービクルの外形寸法・設置方法(基礎形状、搬出経路)
- VCB、LBS、変圧器、PAS、保護継電器など内部機器の仕様
- 引込ケーブル・構内ケーブルのルート・劣化状況
- 周辺状況(搬入スペース、クレーン作業の可否)
- 停電調整の可否と、電力会社申請の必要有無
停電を伴う工事のため、電力会社に申請し停電の日時調整を行います。
Step1:受電停止・既存キュービクルの撤去
電力会社立会のもと受電停止を行い、安全が確実に確保された後、撤去作業に着手します。まずキュービクル内部の構成機器から順に撤去します。
本現場の大型キュービクルは2つのユニットを連結した構造でしたが、長年の使用により、その連結部が固着しておりました。そこで、これまでの施工経験をもとに適切に対処することで、無事に分解・分離を完了させました。
分解後は高圧ケーブルを開放し、機器ごとに切り離したうえで搬出いたします。重量物に関してはチェーンブロックや台車、クレーン等を使用し、慎重に取扱います。
内部が空になったら、外箱の撤去に移ります撤去した鋼板類は産廃として区分し、クレーンやフォークリフトで搬出します。解体後、キュービクル基礎と周辺の状態を確認し、新設の準備を進めます。



Step2:新キュービクル搬入・据付
新キュービクルを現場に搬入し、所定位置に据付します。大型キュービクルの場合、複数のユニットを順に配置し、連結部をしっかり固定します。これにより、新しい受変電設備を設置する準備が整います。


Step3:高圧受電設備の結線・内部機器の設置
新キュービクル内へ各機器を設置・結線していきます。


設置後、以下の試験・測定も併せて実施し、設備全体の安全性と性能を確認します。
- 絶縁抵抗測定
- 導通試験
- VCB/LBS操作試験
- 保護継電器の動作・連動試験(O→T など)
- 変圧器の耐圧試験(必要時)
Step4:電力会社立会・復電試験
電力会社による以下の最終確認を受け、受電再開の準備をします。各種試験に問題がなければ、電力会社の担当者により受電再開を実施します。
- 引込ケーブル接続の確認
- 保護協調のチェック
- VCB・LBS の投入/引外し動作確認
- 計器の指示値確認(電圧・電流)
復電後、設備全体の動作に異常がないかを最終チェックします。
Step5:産廃処理・報告書提出
撤去した旧キュービクル・高圧機器・ケーブル・鋼板は、適切に産業廃棄物として処理します。最後にお客さまへ以下を提出し、キュービクル全面更新工事の完了となります。
- 工事報告書
- 試験成績書(絶縁値・導通値・継電器設定等)
- 新キュービクルの機器仕様書
- 保守点検計画の提案
恒電社の3つの特長

導入背景・課題・解決
- 背景:
施設で使用している高圧受変電設備(キュービクル)の経年劣化に伴い、全撤去および新規キュービクルへの更新工事が必要となっていました。 - 課題:
既存の旧型トランスが、非常に大きく重量もあったこと、さらに大型のキュービクルであったため、「ユニック車2台」の手配が必要となり、限られた現場スペースでの搬入出や工程調整が課題となっていました。 - 解決:
大型キュービクルを現地で分割して撤去し、重量のあるトランスだけを単体で安全に取り出し、独立してトラックの荷台へ乗せる工夫を行うことで、ユニック車2台を用いた無駄のないスムーズな搬入出を実現しました。
ルール・法律・更新目安
複数機器の老朽化が重なる全面更新のタイミング
キュービクルは、変圧器・VCB・LBS・保護リレー・コンデンサ・避雷器など多くの高圧機器を一つにまとめた設備であり、それぞれに10〜30年の寿命があります。20〜30年を迎えたキュービクルでは、複数の機器が同時に寿命を迎えることが多く、絶縁劣化や接点摩耗により地絡事故・短絡事故などの重大トラブルが発生しやすくなります。部分交換を繰り返すよりも、機器の世代差を一気に解消し、安全性と保守性を高めるうえで、全面更新は最も合理的な選択肢になります。特に、更新部品の入手が難しくなる古い規格の機器を使用している場合は、早めの全面更新が推奨されます。
停電計画と最新設備への更新メリット
全面更新には必ず停電が必要となるため、操業スケジュールや夜間・休日作業の可否、冷蔵・IT設備への影響などを事前に調整し、必要に応じて仮設受電設備を用いて停電時間を最小限に抑えます。新しいキュービクルは最新のトップランナー変圧器や高性能の保護リレー、耐候性に優れた盤構造を備えており、安全性と信頼性が大幅に向上します。また、IoT監視システムや高効率機器の採用により、保守性の向上や電気料金削減といった長期的なメリットも期待できます。全面更新は単なる設備更新ではなく、設備の安全性・省エネ性・運用効率を一度に引き上げる投資として非常に効果的です。
法令遵守とPCB確認を含む撤去手続き
キュービクル全面更新は高圧受電設備の大幅な変更に該当するため、電気事業法、電気設備技術基準(電技)、内線規程に基づく設計・施工・検査が求められます。電力会社との事前協議で契約電力・受電方式・保護協調を確認し、工事後には耐圧試験や動作試験によって安全性を検証します。また、既存キュービクル内の変圧器やコンデンサにはPCBが含まれている可能性があるため、証明書確認もしくは必要に応じてPCB分析を実施し、PCB含有が判明した場合は、法律で定められた期限(低濃度PCBは2027年3月31日まで)に従って適正処理する必要があります。PCB非含有機器であっても、撤去物は産業廃棄物としてマニフェスト管理のもと適切に処理します。
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仕様・条件
- 型番:
・新規キュービクル仕様:
屋外用4面体キュービクル(サイズ:W3200 × D1900 × H2300 mm)
・変圧器構成:
単相 100kVA × 1台 / 三相 200kVA × 1台
・進相コンデンサ:
106kvar × 1台(直列リアクトル6%付)
・主遮断装置(LBS)PF容量:
G60A(電力会社側OCRとの保護協調確認済)
・配線資材:
延長分電線(CVT150、CVT100、CVT60、IV38、IV14 等) - 施工条件:
月曜日から土曜日までは施設運営上、電気を停止することができないため、日曜日の指定停電作業として工程を計画・実施いたしました。
また、受電設備の変更に伴い、東京電力パワーグリッドとの事前協議(保護協調の確認等)および各種申請手続きを事前に行いました。VCT・計量器の設置スペース確保を含め、復電に向けた事前準備を万全に整えて施工に臨みました。 - 安全対策:
施設を担当される電気主任技術者様の立会のもと、作業を実施。結線完了後は絶縁抵抗測定や導通試験、耐圧試験などの各種試験を行い、安全基準を満たしていることを厳格に確認したうえで安全に受電再開を行いました。







