更新日:2026年10月7日
キュービクル内高圧ケーブル施工前
キュービクル内高圧ケーブル施工後
工事の概要|高圧ケーブル更新工事
- エリア :埼玉県 蓮田市
- 工期 :1日
- 停電時間 :5時間
- 費用レンジ:100万円以下
電気保安管理事業者様からのご紹介により、埼玉県蓮田市にあります企業様の高圧ケーブル更新工事を実施いたしました。
現場調査の結果、既存配管の再利用が困難であったため、ライニング管を用いた新規配管ルートを構築。施工の障害となる植栽の撤去や1号柱の装柱組換え、キュービクル内のケーブル支持加工を行い、耐圧試験を経て予定通りの停電時間内に完了いたしました。
一般的な高圧ケーブル更新工事の手順・スケジュール
Step0:必要書類のご提出・現地確認・電力会社申請
お客さまより高圧ケーブル更新のご相談をいただいた後、まずはお電話にて現状をヒアリングします。続いて現地確認を実施し、以下の点を中心に詳細に確認します。
- 既設高圧ケーブルの敷設ルート
- ケーブルの劣化状況
- 引込位置や端末処理の仕様
- 周辺環境・作業スペース
受電点(責任分界点)に関わるケーブル更新など、電力会社への申請や事前協議が必要な場合があります。また、停電が発生する場合は、併せて電力会社への申請を行います。
Step1:受電停止・既設ケーブル撤去
電力会社立会のもと受電停止を行い、安全が確実に確保された後、作業に着手します。まずキュービクル内・ラック内・管路内など、各施工ポイントで安全養生を行い、既設の高圧ケーブルを切り離します。
- 高圧端末の取り外し
- ケーブルの引き抜き
- 支持金具・ラックの整備
必要に応じて、老朽化した端末箱や支持金具も撤去・交換します。
Step2:新高圧ケーブルの布設・端末処理
更新計画で定めたルートに沿って、新しい高圧ケーブルを敷設します。
- 管路内へのケーブル通線
- ラック上での固定(結束・サドル留め)
- キュービクル内ケーブルの整理・曲げ半径の調整
ケーブル布設後、引込端子に合わせた端末処理(SVT、T形、柱上端末など)を施工します。端末処理後は以下の点などを丁寧に確認し、仕上げを行います。
- 収縮体の密着状態
- シースの処理
- アース線の取り付け
Step3:結線・絶縁試験・導通試験
ケーブル敷設・端末処理が完了したら、各設備への結線を行います。その後、ケーブルの健全性を確認するため、以下の試験を実施し、試験値が基準を満たしていることを確認して、復電に備えます。
- 絶縁抵抗測定(メガーにて)
- 導通試験(相間・接地の確認)
- 端末部の外観点検
- 必要に応じた耐圧試験(V-t、DC耐圧など)
Step4:復電作業・最終点検
電力会社の立会のもと、受電再開を行います。復電後に以下の点を確認し、新ケーブルが正常に運用できていることを確認します。問題がなければ、更新工事は完了です。
- 各相の電圧確認
- ケーブル接続部の発熱・異音の有無
- ケーブルルートの支持状態
- キュービクル内の表示・締付状態
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導入背景・課題・解決
- 背景:
電気保安管理事業者様よりご紹介をいただき、高圧ケーブルの更新工事を実施することとなりました。 - 課題:
現地調査を行ったところ、既存の配管は使用不可能な状態であることが判明。また、既存ケーブルの引き抜きが困難な場合は配管口で切断して配管内に残置せざるを得ないリスクもありました。
さらに、新たに配管を敷設するにあたり、施工ルート上にある1号柱下の植栽が障害となるため、作業スペースと配管ルートの確保が課題となっていました。 - 解決:
既存配管が使用できないため、新たにライニング管を用いた配管ルートを構築して高圧ケーブル(CVT38)の敷設を行う計画を提案・実施いたしました。
配管の引き回しの妨げとなる1号柱下の植栽は事前に撤去し、確実な施工ルートを確保。併せて、1号柱の装柱組換えやキュービクル内のケーブル支持加工を行いました。
ルール・法律・更新目安
高圧ケーブルは20年を超えると絶縁劣化が急増
高圧ケーブルは長期間にわたり負荷電流・雷サージ・過電圧・温度変化の影響を受け続けるため、経年とともに絶縁体が劣化します。特にCVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁)では、水分が侵入することで「トリーイング(樹枝状劣化)」が進行し、最終的には地絡・短絡事故を引き起こす危険があります。
ケーブルの事故は波及事故につながる可能性が高く、復旧にも時間・コストがかかります。安全に電気を使用いただくためにも、定期的な絶縁診断(VLF・タナトス・絶縁抵抗測定等)と、耐用年数20年を目安とした計画的更新が重要です。
地中化・埋設ケーブルは外観確認が困難
地中埋設ケーブルは外観で劣化を判断できないため、内部劣化が進んでいても気づきにくい特性があります。舗装下・管路内・路面下などに敷設されるため、工事の際には占有状況調査や埋設物確認が必要であり、事故を防ぐためにも適切な維持管理が求められます。
とくに水分が侵入しやすい敷設環境(古い管路、老朽化したハンドホールなど)では、劣化速度が早まるケースがあります。
撤去ケーブルは産業廃棄物として適切に処理
撤去された高圧ケーブルは産業廃棄物(廃プラ・金属くず)となるため、産廃処理業者によるマニフェスト管理が必要です。撤去量が多い場合や長距離のケーブルの場合、鉄・銅などの金属回収が可能であり、処理コスト低減につながる場合があります。
仕様・条件
- 型番:
高圧ケーブル:CVT38(E-E) 20m(住友電工製 / 2025年製造)
配管材:ライニング管(1式) - 施工条件:
施設稼働への影響を最小限に抑えるため、土曜日の休業時間帯(8:00〜15:00)に合わせて施工を実施いたしました。キュービクル内のVCT切り離し・接続に伴い、東京電力との事前協議を経て施工日(最短日程)を確定させました - 安全対策:
停電を伴う高圧電気工事であるため、作業当日は東京電力および電気主任技術者様の立ち会いのもとで確実に受電停止(停電)を実施し、無電圧状態を確認した上で工事に着手いたしました。
ケーブル敷設および接続加工の完了後には、復電前の最終確認として高圧ケーブル耐圧試験を実施。健全性と安全性を十分に確認した上で受電を再開し、予定された停電時間内に無事作業を完了させました。







