施工事例

キュービクル増設工事|埼玉県 比企郡川島町・事業施設

カテゴリー:

キュービクル新設・更新・撤去・修繕

タグ:

#埼玉県 #キュービクル
投稿日:2026年10月20日
更新日:2026年10月20日

 

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基礎工事前

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基礎工事(生コン打設、型枠撤去後)

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キュービクル搬入

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キュービクル据付

工事の概要|キュービクル増設工事

  • エリア  :埼玉県比企郡川島町
  • 工期   :1か月半(うち、停電を伴う工事は1日)
  • 費用レンジ:1,000万円~

埼玉県比企郡川島町にある企業様より、設備電力需要の拡大に伴う「変電設備(500kVAキュービクル)」の新設・増設工事をご依頼いただきました。

昨今の世界的な資材不足やメーカー納期遅延の影響により、当初は新品キュービクルの納品まで大幅な期間を要する見込みでした。しかし、メーカーへの交渉・調整を行うことで納入期日を大幅に短縮。仮設電源を挟むことなく、お客様のご要望時期に合わせて新品の高効率キュービクル(トップランナーⅢ適合品)を導入・竣工いたしました。

本施工事例では、短納期対応のプロセスや基礎工事から受電申請までの一貫施工体制についてまとめています。

高橋 宏武
一級電気施工管理技士/第一種電気工事士

高橋 宏武

夏場の空調動力確保などに向けた急ぎの増設工事でしたが、メーカーと密に連携して手配を進めた結果、大幅な納期短縮を実現できました。

関係各所との事前協議のもと、基礎工事・キュービクル据付・既設キュービクルの改修や受電申請まで計画通りに進行し、無事に引渡しまで完了いたしました。

一般的なキュービクル増設工事の手順・スケジュール

Step0:お問い合わせ・現地確認

まずはご要望やお困りごとをお伺いしたうえで、現地確認を行います。設置予定場所のスペース確保や搬入ルートの確認をはじめ、既存キュービクルの空き状況や結線状態を精査します。

さらに、新たに導入する設備機器の電気容量を正しく計算し、最適な増設スペックを算出します。

Step1:電力会社協議・お見積り・ご契約

現地調査の結果をもとに電力会社との事前協議を行い、契約電力の変更内容や引き込み線容量の見直し要否を確認します。

協議内容を踏まえて詳細なお見積りと施工計画をご提案し、ご契約いただいた段階でキュービクル本体や内部機器(トランスやブレーカー等)の発注・製造手配へ進みます。

Step2:各種書類の事前申請・届出

工事に着手する前に、法令に基づいた申請手続きを行います。管轄の消防署や経済産業省(産業保安監督部)へ提出する「電気設備設置届」などの書類を作成・提出します。

あわせて、施設の保安管理を担当されている電気主任技術者様と工事内容や当日の停電範囲について事前に詳細な打ち合わせを行います。

Step3:基礎工事・事前準備

工事当日にキュービクル本体をスムーズかつ安全に設置できるよう、事前に土台となる架台の設置やコンクリート基礎工事を進めます。

また、ケーブルを通すための配管工事や周辺の養生作業など、当日の作業効率と安全性を高めるための下準備を徹底して行います。

Step4:工事当日(停電作業・本体据付・結線)

作業当日は、安全確保のため施設全体(または対象エリア)の停電作業から開始し、確実に検電を行ってから施工に入ります。

クレーン車や重量鳶(とび)の手配のもと、キュービクル本体を指定場所へ安全に搬入・据え付け、アンカーボルトで強固に固定します。続いて、高圧・低圧ケーブルの引き込み、結線、アース(接地)工事を確実に施工します。

Step5:耐圧試験・復電・お引き渡し

すべての設置および配線作業が完了した後、電気主任技術者様の立ち会いのもと「竣工試験(耐圧試験や絶縁抵抗測定など)」を実施し、設備全体の安全性を確認します。

試験をクリアした段階で送電(復電)を行い、増設したキュービクルおよび設備機器が問題なく稼働することを確認してお引き渡しとなります。

恒電社の3つの特長

導入背景・課題・解決

  • 背景:
    施設内の電力使用量増加に伴い、夏場のピーク需要(空調動力等)をカバーするための「第2変電設備(500kVAキュービクル)」の新設が急務となっておりました。
  • 課題:
    半導体不足や資材高騰の影響を受け、新品キュービクルの納期が長期間におよぶ見通しとなり、当初は「夏場のピークに間に合わせるための仮設キュービクルの導入」や「中古品での対応」も検討せざるを得ない厳しいスケジュール条件でした。
  • 解決:
    メーカーおよびサプライチェーンへの働きかけと折衝を重ね、新品キュービクルの納期を短縮させることに成功いたしました。これにより、仮設機器の設置や余計なコストをかけることなく、当初の計画通り高スペックな新品キュービクル(500kVA・トップランナーⅢ規格適合)での施工・引き渡しを実現いたしました。

ルール・法律・更新目安

キュービクルおよび構成機器の推奨更新目安

キュービクル本体や内部に組み込まれている各種機器には、税法上の法定耐用年数(15年)とは別に、安全運用を保つための「推奨更新周期」が存在します。キュービクル本体(外箱)は設置後20年程度が更新の目安とされていますが、内部の変圧器(トランス)や高圧交流遮断器(VCB)は15〜20年、高圧負荷開閉器(LBS)や進相コンデンサなどは10〜15年程度での予防保全的な更新が推奨されています。劣化が進んだ機器を放置すると、自社だけでなく周辺地域を巻き込む波及事故(全域停電)につながる恐れがあるため注意が必要です。

なお、増設工事を行うタイミングで既存機器の推奨更新時期が近づいている場合は、同時に機器の更新・改修作業を施工することをおすすめします。これにより、停電回数を1回に集約でき、施工コストや施設運営への影響を大幅に軽減することが可能です。

電気事業法に基づく保安体制と申請・届出

電気事業法において、自家用電気工作物を設置・運用する事業者には、設備の維持・安全を監督する「電気主任技術者」の選任(または保安協会等への外部委託)が義務付けられています。既存キュービクルの容量拡大や仕様変更に伴う増設工事を行う場合、事前に電気主任技術者との十分な連携が必要です。

また、増設に伴い既存の保安規程の変更届出が必要となるほか、設備の規模や変更内容によっては、着工前に経済産業省の産業保安監督部へしかるべき届出を完了させておく義務があります。

消防法が定める離隔距離と設置届

火災リスクの低減を目的として、消防法ではキュービクルの設置場所に対して厳しくルールが設けられています。具体的には、建物の開口部や周囲の可燃物から一定の「離隔距離」(一般的に3m以上、ただし換気口などの条件により規定が異なります)を保って設置しなければなりません。

また、工事に着手する日の5日前までに、設置場所を管轄する消防署へ「電気設備設置届」を提出することが法律で義務付けられているため、現地調査の段階で設置位置が消防法を満たしているかを正確に判断することが不可欠です。

建築基準法における基礎・耐震構造の基準

キュービクル本体や増設に伴う架台などの施工にあたっては、建築基準法に基づく安全性の確保も求められます。特に屋外設置や屋上設置の場合、地震や台風といった自然災害による転倒・落下の防止が強く求められます。そのため、設置場所の構造強度の確認はもちろんのこと、耐震基準を満たした強固なコンクリート基礎の打ち増しやアンカーボルトによる確実な固定施工が必要となります。

仕様・条件

  • 型番:
    キュービクル本体:PF-Sキュービクル式高圧変電設備(3φ 500kVA / トップランナーⅢ適合 / GR付)
    開閉器・過電流保護機器:LBS本体 / 高圧ヒューズ(G75)
    高圧ケーブル・配管材:高圧ケーブル(6600V CVT38 E-E) / 埋設配管材(FEP80) / 樹脂製ハンドホール(600×600×600 FRP蓋)
  • 施工条件:
    本工事では、キュービクル設置予定場所の既存土間コンクリートの解体・撤去から着手し、機器重量に耐えうる専用のベタ基礎(W2100×D2100×H300)を新設いたしました。既存の埋設配管探索・ハンドホール設置を行い、新たな高圧ケーブル(65m)の配管・敷設工事を実施。機器搬入時にはラフタークレーンを使用し、レベル調整およびアンカー施工による確実に固定を行っております。また、接地極打設(A種・B種)から耐圧・リレー試験等の使用前自主検査、電力会社への受電・容量変更申請まで、増設に伴う一連の工程を一括して対応いたしました。
  • 安全対策:
    高圧受電設備の搬入および受電切替作業に伴い、専門技術者(主任技術者)立会のもと安全管理体制を徹底いたしました。重機(ラフタークレーン)作業時における搬入経路の養生や作業作業範囲の立ち入り制限、停電を伴う切替工事の夜間作業時における照明設営・作業手順の二重チェックなど、現場内および施設利用者様の安全確保に配慮して施工を行いました。

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